「SUBARU WRC HISTORY Vol.94 無念の2位」
2010.3.15

■1999年第9戦ニュージーランド・ラリー
1999年シーズン、前半戦こそなかなか本領を発揮できなかったSUBARUですが、ユハ・カンクネン、リチャード・バーンズらがマシンにも慣れてきたシーズン中盤戦からその速さが復活。
アルゼンチンでシーズン初勝利を1-2フィニッシュで決めると、続くアクロポリスでも連勝。一気にタイトル争いに食い込んできたのでした。
そして1999年シーズンもいよいよ終盤戦。迎えた第9戦はSUBARUが得意とするニュージーランド。勢いそのままに連勝と行きたいSUBARUでしたが、思わぬ不運が待ち受けていました。

ラリーが行われた7月はニュージーランドでは雨が多いことで知られていますが、この年も連日の雨。路面は完全にマッドな状態でスリッパリー。各チームとのこのコンディションに悩まされました。
そしてSUBARUにはいきなりの不運が襲い掛かります。
前戦アクロポリスで勝利し、勢いに乗るバーンズでしたが、三菱のトミ・マキネン、フォードのコリン・マクレーとの白熱のトップ争いの中、SS5でミッショントラブルが発生。
SS7に向かう途中でこのトラブルが悪化し、リタイアとなってしまったのです。
一方、カンクネンは悪コンディションの中、ベテランらしいステディな走りでレグ1を3番手でフィニッシュ。天候がやや好転してきたレグ2では、SS14でアクシデントに見舞われたトヨタのディディエ・オリオールをかわし2番手に浮上。
勢いに乗るカンクネンはSS17、19、20とベストタイムをマークし、トップを走るマキネンに迫ります。
迎えた最終日。ふたたびぬかるんだマッディな路面のため、勝負するにはリスキーな状況。トップのマキネンとカンクネンとの差は1分半ほど。
ここで無理して走るよりも、2番手のポジションをキープすることを選んだカンクネンは、最後の最後まで慎重に走りきり、見事に総合2位でゴール。
優勝こそ逃しましたが、タイトルを争う上で貴重な6ポイントを獲得したのでした。




