スバルのミニチュアを紹介するスレッドです。ひと口に「スバルのミニチュア」といっても、スバルのプロダクツは自動車ばかりでなく、航空機、産業機器、鉄道車両など幅広く存在しますし、前身である中島飛行機まで遡ることができますからネタは尽きません。そうしたスバルのミニチュアたちをこよなく愛するコレクター、モデラーもきっと多いことでしょう。そうした自慢の一品を紹介して頂ければ幸いです。
今回は、現在もこよなく愛し続ける私の愛車で、久しぶりの再発売となった、ハセガワ 1/24 スバル レガシィRS を ブラックマイカで製作しました。
前回の AX7型 アルシオーネ VRターボ と同じく、1989年2月版(A型)カラーサンプルと実車を参考に念入りにボディカラーは調合。クレオス Mr.カラー C2 ブラック と C78 メタルブラックを7:3の割合で混合すると、あのハイライトの面が白っちゃけて、全体に赤味掛かった焦げ茶色になるブラックマイカを完璧に再現できます。
そもそも今回、改めて BC5型 レガシィRS を製作しようと思ったのは、過去に自分が作ったものばかりでなく、他人様の作例にもBC5オーナーとしてピンとくるものを感じたことがなかったからで、だったら私がそれをやらなければならないし、そしてそれはどこから見てもBC5でなければならないと考え、今回は所有する虎の子のBC5 A型 レガシィRSタイプR (セラミックホワイト)未再生原型車と記憶を手がかりに、徹底的にBC5の新車時の工場仕上げにこだわって作ってみました。
私自身、現在所有しているのはセラミックホワイトのボディカラーの個体のみで、どうでもいいオタクネタをここで披露しておくと、BC/BF型レガシィ のセラミックホワイトは、1989年10月に「GT」、「RSタイプR」が追加されたタイミングで仕上げ塗りが1コートから2コートに増やされて、光沢の向上が図られて、色番も 57 から 52 へ変更されているので、BC5フリークとしてはA型、それも 57番 のカラーコードのコーションプレートを持つ BC5型 レガシィRS を珍重していたりします。
そんな私の現在に続く BC5 との「腐れ縁」は、1989年2月4日、発表後から福岡スバル久留米営業所(現在の櫛原店)に毎日試乗車が入ってかどうか電話を掛け続けて、「入りました」の連絡を受けて、週末の発表会を待てずに乗りに行ったこのブラックマイカのレガシィRSがその「なれそめ」だった訳です。後にも先にもナンバープレートまで鮮明に覚えている試乗車はこの一台だけですから、BC5とその後の人生を共にするということは、この時あらかた決まっていたのかも知れません。
その素晴らしさはまさに「筆舌に尽くしがたい」感動的な経験だったのですが、私はなにしろBC5のことだけでも語り始めたら1週間あってもとても足りない人間なので、そこは皆さんの想像にお任せするとして、今回はボディカラーばかりでなく、ホイール、トリム、シャシーまで新車時の仕上げを再現。ただし、シャシーはウレタンコートの上に下塗りと、ボディを吹いた際にザラっとボディカラーを乗せていただけですから、ここまで全体的に均一に色は付いていませんが、それでも下塗りが透けて見える分、ボディより色は明るめであることを心がけました。
室内は、ダークカーキのトリムカラーに対してブルーブラックのシートとトリム生地があしらわれていて、特に今回はシートセンターの生地は実車のシートからデータを作成してデカールを製作して貼り込んだ入魂の一品。BC5型 A型 レガシィRS 標準のオーディオは、1DINの簡素なカセットレシーバーで、試乗車もその通りだったのですが、B型からRSに標準となる40W高機能オーディオとOPのCDプレーヤー、オートエアコンの操作パネル、メーターパネルも実車からデカールを製作して貼り込みました。
最後に車検、点検、車庫証明のステッカーを貼り込んでほぼ完成。後は作り忘れたリヤドア後ろショルダー部の「LEGACY」のオーナメントのデカールを貼って、ディスプレイケースに固定して完成です。