スバル360年譜
年譜
・年式:58年増加試作型
車体NO:1006~1065
販売年月:'58/5~58/6
販売台数:50
改善点及び備考:1001~1005試作車、60台製作、社内で10台使用、50台販売。
車体の打刻はK111であるが、通称K10型と呼んでいる。
58年後期型の量産車と比較し車体のアウトラインが少し角張っている感じがする。
エンジンはTB-50型搭載(EK31型)
・年式: 58年後期型
車体NO: L1 2001~2335
販売年月: '58/7~58/12
販売台数: 335
改善点及び備考:ドア窓ガラス外のプラスチック型ベンチレーターを廃止して引戸式のままで三角ガラスベンチレーターを新設
(通風性改良)。
増試型では車体の1/2だったガソリンタンク幅を車体一杯に変更。
右側後方にエアダクトグリル新設(エンジンルーム通気改良)室内バックミラーを大型化した。
ステアリングギア比の変更(操安性向上)。ブレーキドラムを形状変更し、ボスの結合法を鋳込式に変更。アルフィン処理実施。
フロントウインドウを合わせガラスから強化ガラスに変更。
ボディライン変更(プレス型整備に伴いデザイン小修正)。
床板形状変更(プレス型整備に伴いデザイン小修正)。
ドア形状変更(プレス型整備に伴いデザイン小修正)。
・年式: 59年前期型
車体NO: L13
販売年月: 2336~4345
販売台数: '58/12~59/6
販売台数:2010
改善点及び備考:変更なし。
・年式:59年後期型
車体NO: L29
販売年月: 4346~5695
販売台数: '59/6~59/8
販売台数:1350
改善点及び備考:カウルベンチレーター新設(通気性改良)。
ドアウインドウが改良され、運転席窓ガラス・スライド部分が2枚になって三角窓ともに3枚となった(通気性改良)。
サイドオーナメントの形状変更。
リアマークの取付位置がタンクキャップの下から横上に移った。
前シートは2段調節であったものをさらに幅をもたせて3段調節とし、ドライバーの身長(脚長)にあわせられるようにした。
天井固定のブラケット新設。
アルミ製クリップ止めであった前後バンパーベルトを実用的なスコッチライトにした。
マフラーを分解型として掃除を容易にした。
チェンジレバーの長さを延長し、運転の容易化を図った。
車体の塗装色を内外同一塗色にした。
・年式:60年前期型
車体NO:L38 5696~7345
販売年月:'59/8~60/1
販売台数:1650
改善点及び備考:変更無し。
・年式:60年後期型
車体NO:7346~13410
販売年月:'60/1~'60/8
販売台数:6065
改善点及び備考:エンジンがEK31型からEK32型に代わり、常時噛合(コンスタントメッシュ)から同期噛合(シンクロメッシュ)になり、パワーアップされた(エンジン出力16ps→18psに向上)。
ギアシフトを横H式から縦H式に変更。
従来、後部座席横にあった燃料コックをスロットルレバーの位置(トンネル上面)に移し、スロットルレバーを廃止した(操作性向上)。
シート背当裏をアルミ製からビニールの縫いぐるみとした。後席はセパレートタイプからベンチタイプに変更した。
フリクションダンパーをリバウンドストッパー兼用のオイルダンパーに改良した。
トーションバー・リアハブ変更。
フロントバンパーが一本化され全長が5mm長くなった。フロントスカートライン変更。
ワイパーの作動角を110°から140°に変更。
フロントフードを軽合金から鋼鈑に変更。
暖房配管をサイドシル内配管から室内配管に変更。
バッテリーのベークライトケースをスチロール樹脂化。
フラッシャーランプグローブの取付方法をはめ込み式から、ビス止め式に変更。
フラッシャーユニットの容量を40Wから50Wに増大。
フロントバンパー中央部に牽引用フックを新設。
前後タイヤハウスを変更して、ビニール化。
前部サイクロンからの吸気方式を、リア吸気方式に変更。
結氷防止のためアクセルのシャフト支持位置を床より浮かした。
・年式:61年前期型
車体NO:13411~17237
販売年月:'60/9~'61/2
販売台数:3827
改善点及び備考:タイヤ4.50-10-2PからJIS規格の4.80-10-2Pに変更。
トップマーク(SUBARU)を廃止。
ステアリングホイールを鍍金3スポークからプラスチックモールドの2スポーク朝顔型に変更。
スピードメーターをセクター式から指針式に変更。
テールランプは防水、防塵の密閉式とし、スナップスイッチ廃止。
フロントのフラッシャーランプ内にパーキングランプを新設。
2段切換のライトスイッチをキースイッチの横に新設。
キースイッチを小型化。
法規改正に伴い、後部フェンダーに各1個のリフレクターを新設しスコッチライトを廃止した。
前後バンパー及び取付けステーの鈑厚を1.4mmに増加し、後バンパー端部の巻込みを強くした。
マフラーの構造簡素化。消音、消煙効果増大。排気口を車体左へ移動。
・年式:61年後期型
車体NO:17238~31005
販売年月:'61/3~'61/8
販売台数:13768
改善点及び備考:電磁式スターター採用(取扱容易化)。
燃料レベル、棒ゲージをキャップと一体にした。
ルームランプを右側に移動。
ボディ内張りの材質をミニフォームからビニール皮膜紙製品に変更。
ステアリングシャフトのジョイントを変更(ダイキャスト化)。
ギアシフトレバーのブーツ変更。
・年式:62年前期型
車体NO:31006~42125
販売年月:'61/9~'62/2
販売台数:11120
改善点及び備考:灰皿変更。
室内バックミラー変更。
サンバイザー、メーターバイザー変更。
デラックスはヘッドランプ廻りのデザイン変更。3ビームとなる。
・年式:62年後期型
車体NO:42126~48382
販売年月:'62/3~'62/8
販売台数:6257
改善点及び備考:変更なし。
・年式:63年前期型
車体NO:48383~52081
販売年月:'62/9~'63/2
販売台数:3699
改善点及び備考:バンパーをクロームメッキ化(前後共)。
ヘッドランプ廻り及びフラッシャーランプをデラックスと同一化。
マフラーを改良しエンジン音が低くなった(中速性能向上)。
バッテリー容量を24AHから28AHに増大(耐寒性向上)。
後側方の三角窓を開閉式にした。
ドア上部に雨樋新設。
チョークおよびフューエルレバーを塗装。
フロントラゲッジシェルフのパネルを塗装。
防音対策としてモルトプレーンの厚さを増大。
デラックスはサイドオーナメント・ホイールキャップをニッケルクロームメッキとした。
リアウインドウをアクリルからポリエステルに変更。
・年式:63年後期型
車体NO:52082~62430
販売年月:'63/3~'63/8
販売台数:10349
改善点及び備考:ダッシュボードを近代的デザインに改良し、灰皿を大型化。
グローブボックス、ワイパースイッチ、ヘッドランプスイッチを新設。
計器は丸型を角型に変更し、フラッシャー・チャージビームの各パイロットランプを見やすく組み込み、計器・バイザーも変更。
ステアリングホイールは径・握り共に大型化し、朝顔型となり、半月型ホーンリング新設。
ステアリングシャフトを合成樹脂でカバーした。フラッシャーレバーの形状変更も合わせて行った。
フロントシートの表張りを内装にマッチした色に変更。
リアシートの材質、厚みを改良し、幅を室内一杯に拡大。バックレストの高さを増加、バルクヘッドに固定式とし、エンジン防音を強化。
内張りは全て厚みを増加し、色を変更した。
ヒーター・チョーク・フューエルの各レバーを一体化し、操作性向上。
エンジンフード開閉のフック”つまみ”をリアシート右下に移動。
ドアガラス、引窓式を昇降式(フルオープンタイプ)に改良。
ドア三角窓はサイズ変更し、プッシュ式ロック装置新設。
懸架装置のうち、前部センタースプリング取付部及び後部センタースプリング並びにダンパー改良。
クラッチ踏力軽減。
ヒューズボックス取付位置をスペアタイヤ右上に変更。
雨樋を延長。
搭載工具袋を耐寒性ビニールレザーに改良し、ホック式で簡単にしめられるように変更。
エアダクトグリルの形状変更。
リアフラッシャーランプはスバル450と同様の大型ランプを採用。
デラックスはフロントシートを一体化し、座ったままで調整可能に。バックレストは左右分割式でリクライニング機構を装備。