愛知県のお城といえば、金色のシャチホコが輝く名古屋城が有名ですが、名古屋市の北、犬山市にも「犬山城(いぬやまじょう)」と呼ばれる国宝のお城があります。
室町時代に建てられた犬山城は、現存する天守閣としてはなんと日本最古!そして、かわいい雑貨や小物がたくさんある城下町も犬山城の魅力のひとつです。今回は、愛知県の観光スポットとしても、地元の人たちから愛されている犬山城をご紹介します。
築城から480年。変わりゆく時代を見守ってきた犬山城
犬山城は、織田信長の叔父である織田信康が1537年に築城したと伝えられています。室町時代末期に完成したということもあり、戦国時代から江戸時代にかけて、城主はめまぐるしく入れ替わりました。
戦国時代といえば、1584年の小牧・長久手の戦いの際には、かの有名な武将、豊臣秀吉が大群を率いてこの城を拠点にし、徳川家康と戦ったのだそうです。
江戸時代が始まってからは成瀬氏が代々受け継ぎ、幕末を迎えました。その後、戦争や震災、台風などによる被害に見舞われながらも、天守閣は修繕を重ねて大切に保護され、1935(昭和10)年に国宝に指定されました。