菊川市茶産業の歴史を今に伝える国登録文化財
菊川市堀之内にある菊川赤れんが倉庫は、煉瓦造2階建で屋根は瓦葺の倉庫で、明治時代後期に建てられました。近年は所有者の方が倉庫として使われていましたが、もとはお茶の再製工場が所有し、倉庫に加えてお茶のブレンドもしていた建物で、菊川市の主要産業である茶産業が発展していった歴史を今に伝える歴史的建造物です。
・建物の歴史
明治24年、この付近一帯にお茶の再製工場が造られました。品質の良い製茶を作ることが出来る菊川は、近隣から集められた荒茶を再製し貨車に積んで清水港からアメリカへ輸出していました。その成績がすこぶる良好であり、茶産業はもとよりブリキ加工業や木箱造りの箱屋等の茶関連の商工業者、その他が集来し広く菊川市の賑わいの基となりました。
このレンガ倉庫は当時、お茶のブレンド作業と倉庫として使われていたようです。いわば菊川市の発展のルーツであり、「お茶の菊川」「お茶の静岡」を象徴する唯一残った産業歴史建築物なのです。
・チェックイン
ベンチ付近。
・駐車場
近隣有料駐車場あり
※交通状況、安全に配慮してチェックインしてください。
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