SUBARU CYCLE FAN CLUB

Vol.1 自転車のスキルと安全走行
日向涼子がサイクルスクール体験

ロードバイクの基本スキルを体験

ロードバイクは、買ったその時から時速30km近いスピードで走れる乗り物です。それゆえ、まっすぐ走る、安定して曲がる、きちんと止まるという基本スキルの習得が欠かせません。基本スキルの習得の先には、安全に、速く、楽しいサイクルライフが広がっています。

今、これらの基本スキルを学ぶことができるサイクルスクールが各地で開催されています。中でも、以前からスポーツバイクの安全走行の啓蒙を積極的に取り組んできたスマートコーチング代表の安藤隼人さんが主宰するサイクルスクールに、モデルでサイクリストの日向涼子さんが参加しました。

サイクルスクールを主宰する安藤隼人さん(左)とスクールに参加した日向涼子さん(右)

安藤隼人さん(スマートコーチング代表)

新宿区四谷にスタジオを構え、サイクリストやトライアスリートのコーチングを行うプロコーチ。また、自動車学校を使ったサイクルスクールのほか、自転車事故時に応急処置を施せる技術を講習するファーストエイドイベントも主宰する。安全を最優先にしたスポーツ自転車の楽しさを伝えている。書籍に「ロードバイク速攻上達本」。
https://www.facebook.com/smartcoachigjp/

日向涼子さん(モデル&サイクリスト)

広告モデルとして活動する一方で、趣味のサイクリングが高じて、2010年からロードバイクを始め、長年にわたり自転車関連のTV番組、サイクリングイベントにゲスト出演。専門誌でヒルクライムをテーマにした連載をもつ。また、書籍に「<坂バカ式>知識ゼロからのロードバイク入門」「日向涼子のヒルクライムナビ」など。
https://cycle-concierge.jp
http://ryokohinata.com

日向涼子のサイクルスクール体験

今回のサイクルスクールの様子をテキストレポートと合わせてムービーでもご覧いただけます

自転車の安全走行をテーマにした本企画は、2回に分けての紹介になります。まず今回は、実際にスクールに参加した日向さんが感じたロードバイクの基本スキルを学ぶことの大切さや、一般公道を走行する際の車両との共存を目指した安全走行術についてバスの死角をテーマに紹介します。

自転車の安全走行スキルを実践を交えながら学べるサイクルスクール

ゆっくり曲がれば安全は間違い!

今回、サイクルスクールに参加した日向さんは、スポーツバイク歴も10年を超えるベテランです。全国各地のヒルクライムレースやロングライドイベントでゲストライダーを務め、各種メディアで活躍されています。それでも、長年抱えていた悩みがあったと言います。
日向さん 「もともとサイクリングが好きでロードバイクをはじめ、同時にヒルクライムレースに参加するようになりました。ヒルクライムでは満足いく結果も出せるようになる一方で、コーナーリングに対する苦手意識をずっと持っていました」

ヒルクライムは速くても、バイクコントロールに苦手意識があったようです。ヒルクライムは、高速で走り抜けるようなコーナーや、テクニカルな集団走行などがないため、バイクコントロールスキルがなくても楽しめてしまう面があるのも事実です。
日向さん 「ヒルクライムのあとの下りでは、曲がり切れないようなスピードで走ることはほとんどありませんし、タイトなコーナーではゆっくり走れば安全でしょと思っている部分がありました」

今回の日向さんのように、長くスポーツ自転車に乗っていても、バイクコントロールに苦手を持っているサイクリストは多いはずです。ゆっくり下れば安全と言うのは正解です。ただし、その前提として、バイクを確実にコントロールできるスキルを身につけることが大事であることは言うまでもありません。

長年、コーナーリングに苦手意識を持っていた日向さん

今回、日向さんが参加したサイクルスクールでは、どのようなことが行われているのでしょうか。サイクルスクールを主宰するスマートコーチング代表の安藤隼人さんにお話を伺いました。

安藤コーチ 「自動車教習所の敷地をお借りして、サイクリストが実践を通して確実に安全に自転車の走行スキルを学べるスクールになっています。参加者は、ロードバイクを買ったばかりで走り方を知りたい人から、普段レースイベントに参加していてレベルを上げたい人まで幅広くいらっしゃいます。自転車の重心を掴む、ブレーキングといった基本スキルから、集団走行スキルまでレベル別に参加クラスを分けています。各クラス、経験豊富なコーチがレクチャーしてくれます」

自動車教習所内を貸し切っての開催は、安全な環境で実践トレーニングを積むことができる

安藤さん主催のサイクルスクールが初めて開催されたのは5年前のこと。これまで25回以上開催されてきた。参加者のレベルは幅広く、女性の割合が多いことに日向さんも驚いていました。
日向さん 「自転車イベントでは女性は1割ほどしかいませんが、このスクールは3割ほどが女性サイクリストで、その多さに驚きました。また、クロスバイクで参加している人もいたり、私のようにスキルをイチからきちんと学び直したいと言う人にもオススメできます」

レベルを問わず、女性サイクリストたちの学ぶ意欲は高かった

外足荷重を鵜呑みにしていけない!

クラス別に必要なスキルを習得するためのレッスンが用意されています。日向さんが参加した初級者クラスでは、バイクの中心に乗り、バイクをまっすぐに進める感覚をつかむところからはじまり、コーナーリング、ブレーキングまで、ロードバイクの基本と言うべきスキルを学びました。
日向さん 「長くロードバイクに乗ってきましたが、改めて一から教えてもらったことで、できているつもりだったことに気づけました。まっすぐ走るためには、ペダルを前後に水平にして両足に均等に荷重することが大切ですが、その感覚をコーナーになった時に失ってしまっていました。“コーナーでは外足荷重”とよく言われますが、その言葉を鵜呑みにして再現しようとすると、重心を掴むことは難しいことがわかりました。今回のスクールで、長年抱えていた悩みに対して実践を通して理解することができました。私のように、バイクコントロールに自信がなくて悩んでいる人も多いと思います。そのような方には、ぜひ参加してほしいと思います」

外足荷重ばかりを意識するあまり、コーナーをうまく回れなかった。なお、今回のスクール序盤では、自転車専用のビンディングシューズではなく、普段靴で取り組みました。自転車の上での重心移動がしやすくスキルを習得しやすいため、特に初心者にはオススメとのこと

外足荷重ではなく、両足でバイクの上に乗る意識を持つことでコーナーリングを克服できた。コーナリングの詳しいスキルについては、後編にてご紹介します

車側からの視野を体験することの大切さ

今回のスクールでは、安全走行スキルの習得の他に、バスの死角体験をテーマにした講座も開催されました。公道を走っている時、バスなど大型車両と接近したり接触してヒヤッとした経験をした人もいるのではないでしょうか。実際にバスの運転席に座りドライバー目線から周囲を走るサイクリストを確認することで、バスの死角を知ることができます。
日向さん 「バスの運転席には10個以上のミラーが付いていますが、その半数以上が車内の様子を確認するためのもので、バスの周囲には想像よりも多くの死角があることを知りました。こうして、サイクリストが車のドライバー目線を知ることは、交通事故を起こさないために有効なアプローチであると感じました」

実際にバスの運転席からミラー越しに死角を体験する日向さん

バスの運転手から見た死角は想像以上に広いため、サイクリスト側がバスの近くを走行する際は注意しなければならない

車道では、バスの左の路側帯付近を走るサイクリストも多いですが、このバスの左側こそ死角になるエリアです。つまり、バスの近くを擦り抜ける行為は、バスの死角に入っていることが多いため避けたいです。また、交差点でのバスの左折に巻き込まれないように走行位置には十分に気をつけなければいけません。さらに、停車中のバスの追い抜き行為も危険がはらみます。小さなミラーに映るサイクリストは、視認しにくいだけでなく、動きも速いためバスドライバーは見失いがちです。
日向さん 「ロードバイクの安全走行を学べるだけでなく、周囲を走る車両との共存に対する意識も高めることができました。バスの死角については、我々サイクリストが公道を走る際に事故に遭わないためヒントが多く含まれていたと思います」

サイクルスクールの後日、スクールで習ったことを確実に身につけるためにマンツーマンでレッスンを受けた日向さん

さて、次回は実際に日向さんが安藤隼人から直接受けた安全走行スキルについて、具体的な習得の仕方を解説付きで紹介していきます。「自転車の走行スキルと安全走行」の後編もお楽しみに!

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