SUBARU CYCLE FAN CLUB

シリーズ企画「絶景ロードを走ろう」
「しまなみ海道」編

世界に誇る日本のサイクリングロードとしておなじみのしまなみ海道

自転車で走ってみたくなる絶景サイクリングルートを紹介するシリーズ企画「絶景ロードを走ろう」。 >前回は、標高2700mまで上る雲上の山岳ロードの乗鞍スカイラインを実走レポートしました。圧倒的な九十九折りのワインディング道路は、一度は走ってみたくなる国内随一の山岳ルートでした。さて、今回は、気軽にゆるっと走れる日本が世界に誇るサイクリングルート「しまなみ海道」へ。モデルでサイクリングナビゲーターの日向涼子さんと一緒に、美しい島々と橋をつなぐサイクリングへと出かけましょう。

サイクリングをはじめたら、いつかは走りに行ってみたくなる憧れの場所。島々と橋でつながる「しまなみ海道」は日本はもとより世界中のサイクリストから「日本に来たら走ってみたい場所」として人気です。事実、アメリカCNN放送局が特集した世界の7大サイクリングコースにも選出されるなど、その人気は不動! ネットを調べれば、しまなみサイクリングに関する様々な情報で溢れています。国交省が定める日本が世界に誇るサイクリリングルート「ナショナルサイクルルート」にも選ばれています。
今回は、そんなしまなみ海道をまだ走ったことがない人に、「今度しまなみに行ってみよう!」と思ってもらえるように日向涼子さんがレポートします。

しまなみ海道は自動車専用の高速道路でもあり、ドライブルートとしても人気

しまなみ海道はどこを走るの?

多々羅大橋を走る。橋の上は自転車と歩行者の専用道路になっている

はじめに、しまなみ海道のサイクリングルートはどこを走っているのでしょうか。日向さんが答えてくれます。
「瀬戸内海を挟んで、広島県尾道市と愛媛県今治市は自動車専用の高速道路が走っています。瀬戸内海に浮かぶ島々に橋梁がわたっていますが、いずれの橋にも自転車道が併設されています。サイクリングでは、橋の上ではこの高速道路と並走する自転車道を走り、それ以外の部分は島々の一般道路がルートになります。シーサイドライン、古き良き風情ある島風景、橋の上からの瀬戸内の海を望むロケーションと変化に富んでいます。そして、今治~尾道間の全長はおよそ70kmです」(日向涼子)

橋の上までは取り付けの専用道でアプローチする。基本的にゆるやかな上り坂だ

橋の上からは同じく専用道で下っていく。スピードを抑えて安全に!

はじめてでも迷いようがない安心のナビゲーション

必要な地点に案内標識が確実に設置されている

しまなみブルー。そう親しまれるしまなみ海道の魅力は、青い海と空に映える白亜の橋梁が織りなす美しいロケーションです。ただ、それだけではありません。はじめて訪れても道に迷うことがありません。
「はじめての場所を訪れるとき、不安に感じることは道に迷うことです。その点、しまなみ海道は、まず道に迷うことがありません。自転車道には、ブルーラインと呼ばれる道路ペイントの案内がナビゲートしてくれます。さらに、各地点までの距離表示を示す看板も多くあり、どんなに方向音痴でも大丈夫です。今の時代、スマホで道検索ができたり、アプリでナビに頼ることもできますが、しまなみに関しては、そんなアイテムに助けてもらう必要さえありません。そして、ブルーラインに沿って走っていれば、おしゃれなカフェやベストロケーションへと勝手に案内してくれますよ」(日向涼子)

2019年にナショナルサイクルルートに指定され、新たに案内看板が設置された

自転車の推奨ルートを示してくれるブルーライン

徹底的にサイクリストを歓迎してくれる!

自転車と一緒に泊まれる宿泊施設やカフェが数多くある。こちらは大三島のWAKKA

しまなみ海道では2014年から自転車の無料化を開始して以来、サイクリング人気が高まり、しまなみエリアには数多くのサイクリング関連施設が誕生しています。
「はじめてしまなみに訪れると、ここまで自転車に特化していて大丈夫!?と思ってしまうほど、地元の皆さんはサイクリストウェルカムです。カフェや宿泊施設には、サイクルラックやサイクルルーム(サイクリスト専用のお部屋)があって当たり前で、サイクリストに特化した施設も多くあります。美しい景色も魅力ですが、この圧倒的なおもてなし感に驚くことでしょう」(日向涼子)

多々羅しまなみ公園にあるオリジナルバイクラック。はじめて訪れたサイクリストを楽しませてくれる

自転車と泊まれるホテル。こちらは大三島の「I-LINK HOSTEL & CAFE SHIMANAMI」

しまなみ海道へのアクセスは電車、飛行機、それとも・・・

尾道水道に面したJR山陽本線の尾道駅。サイクリストにとって尾道側の玄関口

しまなみ海道へのアクセスは、旅のスタイルに合わせて選べます。本州側からは広島県尾道市、四国側は愛媛県今治市が、しまなみ海道の玄関口です。本州からは新幹線でのアクセスが一般的です。JR山陽新幹線の新尾道駅が最寄駅で、東京駅からは福山駅乗り換えで3時間45分です。
今治まで1時間ほどの松山空港まで空の便を使って入ってもよいでしょう。他にも、大阪や神戸からフェリー(オレンジフェリー)で今治へ上陸する方法があります。
「電車で訪れるとき、しまなみ海道の玄関口となる最寄駅は海に面したJR尾道駅です。新幹線の最寄りとなる新尾道駅とは違うので注意しましょう。ところで、尾道市と今治市は、しまなみ海道のゲートウェイとしての機能が備わっています。サイクリストが快適に過ごせる宿泊施設やサイクルショップ、手ぶらでもしまなみサイクリングを楽しめるレンタサイクルサービスが充実しています。ブルーラインの今治と尾道のそれぞれの起点にはスポーツバイク専門店のジャイアントストアもあるので安心です。今回は、しまなみ海道のちょうど中央に位置する総合サイクリング施設WAKKA(わっか)を中心にサイクリングを楽しみました」(日向涼子)

オレンジフェリー(四国開発フェリー)のサイクリングプランを利用してしまなみへ

今治と尾道にはジャイアントストアがある。こちらは尾道店の店内

しまなみ海道の真ん中にある「わっか」さん!?

しまなみツーリズムの総合施設として誕生したWAKKA

まるで地中海リゾートを彷彿とさせるWAKKAは、2019年に誕生したばかりの宿泊施設とカフェが備わった総合施設です。カフェや客室に愛車を持ち込めるだけでなく、レンタサイクル、サイクルタクシーやサイクルボートによるプライベートサポートなど、しまなみサイクリングを強力にサポートしてくれます。
「古民家をリノベーションした宿泊施設が多いしまなみ海道の中で、WAKKAさんはリゾート感を楽しめる空間が個性的です。しまなみ海道の真ん中、大三島(今治市)側に位置しているので、ここを拠点に宿泊しながら尾道側と今治側のしまなみ海道を満喫してもよいでしょう。日中走って、夜はおしゃれなドームテントに泊まって、バーベキューを楽しむスタイルも魅力的ですね!」(日向涼子)

WAKKAのカフェは多々羅大橋を望む開放的なオープンテラス

白を基調とした明るい施設。バイクを押してカフェまでいくこともできる

しまなみアクティビティをフルサポートするサービスでおもてなし

地産の食材で作るランチのほか、おしゃれなスイーツも!

コテージ、ドミトリー、ドームテントなど旅のスタイルに合わせて泊まれる

初心者でも安心! e-BIKEでしまなみサイクリング

平坦だけではないしまなみ海道にはe-BIKEがオススメ

最近は、しまなみ街道でもアシスト付きスポーツサイクルであるe-BIKEが人気です。しまなみ海道のルートには、山岳地帯こそないものの、基本的なブルーライン上を走っていても、島から橋へのアプローチ区間など、小さな起伏が結構あります。
「しまなみ海道は、急勾配の坂道こそありませんが、完全に平坦ではありません。とくに、島から島へ渡るときに必ず通る橋へのアプローチとなる自転車道は坂道が続きます。島の中も、海岸線だけではなく、島の内陸を横断するエリアもあるため上り坂があり、小さな起伏でも繰り返されると結構体力が奪われます。それと、海岸沿いや橋の上では向かい風が吹く時もあります。そこで味方になってくれるのがe-BIKEです。今回は、WAKKAさんでレンタサイクルをお借りしてサイクリングを楽しみました」(日向涼子)

e-BIEKレンタルができるWAKKA。地元ショップが定期メンテしてくれるので安心

橋へのアプローチ区間は、このように結構上って下ります!

スロープの標識もあるが、e-BIEKならスイスイ!

新インスタ映えスポットを訪れる

2020年秋に誕生したモニュメント。クラウンブリッジは背後の来島海峡大橋の愛称

しまなみ海道には、魅力的なサイクリングスポットが多くあります。全長70kmのルート上だけでなく、島々に上陸すると、海の見える小さなカフェや情緒ある昔ながらの商店街など、自由気ままに走れる自転車だからこそ楽しめる立ち寄りスポットに出会えます。
「今回は、今治市側に新たに誕生したSHIMANAMIモニュメントで話題の今治側のサイクリングターミナルを訪れました。しまなみ最大の橋の来島海峡大橋を望むサンライズ糸山は宿泊できるだけでなく、レンタサイクルサービスがあります。今治側からのアクセス時にオススメですね。敷地内には、自転車のメンテスタンドや洗車スペースもあります。さすがしまなみ海道の玄関口にふさわしい設備が整っています。今回の目的のひとつ、新設されたモニュメント(クラウンブリッジ)の前で記念写真をパシャ! 地元愛媛の媛ひのきが使用されているそう。しまなみ海道の新たな撮影スポットになりそうです」(日向涼子)

今治市サイクリングターミナル内には洗車スペースも

e-駐車場もあるのでクルマでアクセスしてレンタサイクルを借りることもできる

本格的なメンテナンススタンドも常設されている

今回、日向さんが訪れたスポット

多々羅しまなみ公園の「サイクリストの聖地」碑

サンライズ糸山から大三島のWAKKAまでの距離は、ブルーラインを走っておよそ30km。道中にも休憩できるカフェが多くあります。そして、WAKKAから1km少々の多々羅しまなみ公園にある石碑もまた定番の撮影スポットです。
「この日もサイクリストの聖地碑には多くのサイクリストが訪れていました。そして、この多々羅しまなみ公園から多々羅大橋に向けて上る自転車道沿いからアクセスもできるカフェがしまなみコーヒーです。こちらは以前から気になっていたカフェで、今回はじめて立ち寄りました。眺めのよい可愛らしいガーデンでコーヒーやレモネードをいただけます。そうそう、今回、e-BIKEを借りたので、大三島の隣の伯方島にある開山公園にも行ってみました。公園までは本格的なヒルクライムですがe-BIKEなら楽しく登れます。しまなみ海道の各島にはオススメの展望台が多いですが、そこまでのアクセスは基本的にヒルクライムになるので、そこはe-BIKEの本領発揮です! これまでしまなみ海道には10回ほど訪れていますが、基本のブルーラインから外れて島の中を巡ってみると次々に新たな発見があります。初めての人にも、何度目かの人にも新しい出会いと刺激をもたらしてくれる魅力があります」(日向涼子)

多々羅大橋へ続く丘の上に立つカフェ

おしゃれなガーデンカフェでくつろぎタイム

伯方島の開山公園の展望台からは360度の眺望が広がる

多々羅しまなみ公園にある「しあわせの鐘」

多々羅大橋の石碑は公園の中央付近にある

今回、日向涼子さんが訪れたスポットは、しまなみ海道のほんの一部です。日向さんが紹介してくれたしまなみ海道の楽しみ方をベースにして、旅の行程をアレンジしながらオリジナルのしまなみサイクリングに出かけてみてください!

しまなみ海道に昇る朝日。夕景とともにしまなみ海道が最も美しくなる瞬間

日向涼子さん(モデル&サイクリスト)

広告モデルとして活動する一方で、趣味のサイクリングが高じて、2010年からロードバイクを始め、長年にわたり自転車関連のTV番組、サイクリングイベントにゲスト出演。専門誌でヒルクライムをテーマにした連載をもつ。また、書籍に「<坂バカ式>知識ゼロからのロードバイク入門」「日向涼子のヒルクライムナビ」、「じてんしゃと泊まる宿」など。

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