SUBARU CYCLE FAN CLUB

東京2020レガシーライド 〜オリンピックの舞台を当ててみよう〜

今年の夏、世界中のアスリートたちがTOKYOに集まりました。世界は混沌を極める中での開催でしたが、選手たちが数々の感動と興奮をもたらしてくれました。今回、そんな彼らが躍動した舞台をめぐる「東京2020オリンピック・パラリンピック レガシーライド」へ。オリパラが終わっておよそ2ヶ月、自転車ジャーナリストのハシケンがスタジアムやアリーナの写真を撮りながら東京2020のレガシィを感じるライドへ出かけます。

こんにちは。自転車ジャーナリストのハシケンです。東京2020オリンピック・パラリンピックが開催された2021年も残り1ヶ月少々です。2021年が終わる前に、一度やっておきたかったライドが、レガシーライドでした。
さっそく、今回のルートを計画します。東京都内の舞台の多くは、国立競技場を中心にしたエリアと、有明やお台場など湾岸エリアに分かれています。前者は1964年の東京五輪のレガシーを引き継ぐ「ヘリテッジゾーン」、後者が都心の未来を象徴する「東京ベイゾーン」です。この2つのエリアを繋いで走ります。

さて、今回たくさんの有形のレガシーを紹介していきます。ただ、単純に紹介していくだけでは面白みがないので、ちょっとしたクイズを出したいと思います。
お題は、「この写真は、どこのスタジアムやアリーナのものでしょうか!?」です。

建造物の一部を切り取った写真です。この写真だけですべの施設名を回答出る人はそう多くはないと思います。それでは、私と一緒にレガシーめぐりに出発しましょう!

SPOTS1 アスリートの聖地「国立競技場」

出発地点は、やはりアスリートたちの中心地でもある新国立競技場です。最寄りは都営大江戸線「国立競技場前」ほか、JR「千駄ヶ谷」などです。この地に立つと、スポーツが好きな私はいつも興奮を覚えます。デザイナー隈研吾氏が手がけたスタジアムとして知られています。コンセプトは「杜のスタジアム」で、自然に開かれた日本らしいスタジアムとされています。使用する木材は47都道府県の杉材やカラマツだそうです。会場のキャパシティは6万8000人で、1964年の東京五輪の舞台になった旧・国立競技場より1万4000人増えています。五輪開催中は「東京オリンピックスタジアム」の名称で親しまれ、開会式・閉会式、陸上競技などの舞台となりました。国立競技場は1964年の東京五輪のレガシーを継承して再建され、今、日本スポーツの聖地として存在しています。

さて、国立競技場の周辺は神宮外苑や新宿御苑など緑豊かな場所で、神宮球場や秩父宮ラグビー場もあります。オリンピックの歴史を学べる「日本オリンピックミュージアム」もぜひ立ち寄ってみてください。五輪のモニュメントは、ミュージアムの敷地にあります。定番のフォトスポットです。

<施設当てクイズ1>
さて、写真クイズ、お分かりになったでしょうか!? 写真④が国立競技場でした。こちらはお 馴染みの人も多かったのではないでしょうか。

SPOTS2 1964年大会のメインアリーナ「東京体育館」

続いて、国立競技場からJR千駄ヶ谷駅方面へ5分ほど走ると、東京体育館が現れます。こちらは1964年大会のメインアリーナとして体操競技などの舞台になりました。今回改修を行い、卓球競技が行われました。アリーナのほか、屋内プール、トレーニングルームや陸上競技場を備えており、普段は多くのスポーツ愛好家が利用しています。1964年大会からのレガシーのひとつです。

<施設当てクイズ2>
さて、写真クイズ、少し難易度が高かったかもしれません。写真②が東京体育館でした。まるで宇宙船のようなデザインで、アリーナを地下に埋める構造にすることで高さを抑えて、神宮外苑の景観を損なわない設計にされているそうです。

SPOTS3 世界に誇る意匠デザインのレガシー「国立代々木競技場」

千駄ヶ谷駅前から代々木公園方面へ進み、原宿へ向かうと現れるのが「国立代々木競技場」です。ひと目でわかる独創的なデザインは、当時デザイン界をリードしていた丹下健三氏が手がけています。柱を持たない吊り構造の設計で、当時先進的な建造物として世界的に評価されました。第一体育館と第二体育館があり、屋内球技が行われることが多い。東京2021オリンピックに向けて、耐震補強などの改修を行い、ハンドボールの舞台になりました。

ここまで、神宮外苑、代々木エリアを中心にした「ヘリテッジゾーン」をめぐりました。
ここから、東京湾沿いの「東京ベイエリア」へ向けて、皇居をかすめて銀座を抜けて有明エリアへ。

SPOTS4 テニスの聖地「有明テニスの森」と「有明コロシアム」

晴海大橋を渡ると、そこは、2021東京オリンピック・パラリンピックの選手村も設置された晴海エリアです。そして、有明地区には、2021年東京大会に向けて多くの施設が誕生しました。まず目に飛びんでくるのがお馴染みの有明コロシアムです。言わずと知れたテニスや格闘技の舞台になるスタジアムで、1987年の開場以来、多くのスポーツドラマを生んできたと言ってよいでしょう。この有明コロシアムは、屋外48面のテニスコートを持つ広大な敷地「有明テニスの森」内にあり、センターコートとして存在しています。東京2021大会ではテニス競技の舞台になりました。

<施設当てクイズ3>
さて、写真クイズですが、写真⑤が有明コロシアムでした。1万人を収容でき、開閉屋根システムを装備した施設です。

SPOTS5 2020年ウッドデザイン賞を受賞の「有明体操競技場」

有明テニスの森の北側地区には、2021年大会に向けて新設された「有明体操競技場」があります。外観からは少しわかりにくいですが、日本の木の文化を世界に発信することをコンセプトに作られています。なんと、東京2021大会の会場の中で、もっとも多くの木材を使用して完成した施設だそうです。大会ではボッチャの舞台になりました。なお、東京モノレール「東京テニスの森」駅から施設を一望できます。そして、今のところ、今後10年間はイベント会場として活用されるようです。ぜひ、その後もレガシーとして後世に残してほしい施設です。

SPOTS6 バレーボール会場になった近未来デザインの「有明アリーナ」

道を挟んで「有明体操競技場」と対面に誕生したのが「有明アリーナ」です。2021大会ではバレーボール会場になり、近未来的な美しい造形の施設では、東京の新たなスポーツの発信拠点として活用されていくそうです。

<施設当てクイズ4>
さて、写真クイズですが、先端が鋭く突き出たデザインの施設が特徴の有明アリーナ。写真⑥が有明アリーナでした。少し難しかったかもしれません。

SPOTS7 国際基準の日本水泳の新拠点「東京アクアティクスセンター」

有明エリアから自転車で10分少々の位置に誕生した「東京アクアティクスセンター」は、水泳で お馴染みの辰巳エリアにある辰巳の森海浜公園(江東区)にあります。メインプール、サブプー ル、さらにダイビングプールを備える国際基準の水泳競技場になっています。周囲が公園になって いるので、サイクリングの休憩がてら広場で少しゆったり休憩してもよいでしょう。

<施設当てクイズ5>
さて、写真クイズですが、こちらが今回のクイズの中で難問だったのではないでしょうか。写真③が東京アクアティクスセンターでした。直線的でスッキリした構造体が特徴的です。

SPOTS8 市民ランナーにお馴染みの「夢の島公園」のアーチェリー会場

東京アクアティクスセンターから距離2kmほどで到着する「夢の島公園」。こちらは、江東区の陸上競技場や野球場などを備えた総合スポーツ公園で、多くの市民スポーツ愛好家に親しまれてきました。私もその昔は、ここの陸上競技場でよく走っていました。東京2020大会に向けて、公園のひと区画に新設されたのが「アーチェリー広場」です。スタンドの屋根は流線形で、アーチェリーの弓をモチーフにしたデザインになっています。今後は、多様な目的の広場として活用されていくようです。

<施設当てクイズ6>
さて、写真クイズですが、写真①がアーチェリー場でした。この切り取り写真から弓形の形状を連想できアーチェリー場を当てられた方はいましたでしょうか!?

さて、これで今回の東京2020大会レガシーライドはフィニッシュです。およそ30kmのサイクリングをしながら、この夏、舞台になった8つの施設をめぐるライドを楽しめました。私自身も自転車で実際にめぐることで、新しく生まれ変わった東京のスタジアムやアリーナを知ることができました。スポーツバイクなら一筆書きで気軽にサイクリングを楽しめますので、オススメです!

プロフィール

ハシケン(橋本謙司)さん

スポーツ自転車を専門にする自転車ジャーナリスト。自転車専門誌やウェブメディアにて複数の連載をもち、スポーツ自転車の情報を広く発信。また、バーチャルスポーツアプリ「ROUVY」のプロモーションや、リアルイベントの企画・広報などにも携わる。 https://www.hashikenbase.com

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