SUBARU CYCLE FAN CLUB

あの名物和菓子をゲットしに、上州路100kmロングライドへ

スバルファンが集うコミュニティ「#スバコミ」の中で、サイクリングファンのために旬な自転車情報をお届けする「スバルサイクルファンクラブ」。2022年最初の記事になります。あらためまして、今回の記事を担当します自転車ジャーナリストのハシケンこと橋本謙司です。新しい年も半月が経ち、新年走り初めは無事に終え、今年もサイクルライフをスタートさせました。今年も幅広いスポーツバイクの楽しみを提案できればと思います。よろしくお付き合いください。

SUBARUチームが躍動した正月

さて、皆さんにとって正月の楽しみといえば何でしょうか。私は自転車同様に、熱心な駅伝ファンでもあります。三が日はニューイヤー駅伝(実業団チームの全国大会で日本一決定戦)、箱根駅伝と駅伝三昧でした。本来なら沿道で新春を謳歌したいところですが、テレビに張り付いての観戦。2年ぶりにニューイヤー出場を果たしたSUBARUチームを応援。序盤から堅実なタスキ渡しで先頭争いを演じて、過去最高の2位の大躍進!

コロナ禍以前は毎年ニューイヤー駅伝の取材へ出かけていました(2017年大会のスタート風景)

ニューイヤー駅伝の舞台を走ろう!

そんなニューイヤー駅伝の舞台は、サイクリストに人気の赤城山、榛名山、妙義山などの山々に囲まれた上州エリア。山麓に広がる前橋市、高崎市、伊勢崎市、太田市、桐生市の5市をめぐるコースです。距離はちょうど100kmでロングライド挑戦にもモチベーションを高めやすいところ。愛しの山はまだ雪景色・・・。山へは春までは走りに行けないけれど、麓なら走れる! ということで、走ってきました
ニューイヤー駅伝のコースをそのままなぞって上州路100kmロングライドへ。今回は、駅伝ファンでもあるサイクリストの日向涼子さんも一緒です。

駅伝ファンでもある日向涼子さん。ニューイヤー駅伝も欠かさず観戦し ているが、実際にコースを走るのは初めて

さて、今回のロングライドコースですが、街中を通過するけど走りやすいのか?と疑問に思われる方も多いはず。正直、信号がほとんどない山奥のロングライドと比べたら走りやすいとは言えませんが、実際に走ってみると想像していたよりも走りにくさは感じませんでした。これにはちょっと意外! 幹線道路は思ったほど停車シーンが少なく、上毛三山や浅間山などの山並み、利根川と渡良瀬川沿いのロケーションも楽しめます。

コース中盤すぎの松原橋から望む渡良瀬川と赤城連山

そして、冬の上州路をめぐるロングライドをワクワクさせてくれるトピックが2つ。ひとつは、テレビで全国放送された国内トップランナーたちが競演する駅伝コースを走破すること。もうひとつが、SUBARUの工場がある太田市にあるあの和菓子屋さんで、あの名物をゲットすること。この2つを楽しみにしながら、いざ出発です!

今回の企画のために私たちが走ったのは年の瀬12月29日。ニューイヤー駅伝3日前のことで、街中では着々と大会の設営準備が進んでいました。

ぐんまちゃんの石像の前で記念撮影

SUBARU陸上競技部のニューイヤー出場の横断幕も(太田市役所)

前橋市の群馬県庁からスタート

スタート地点は群馬県庁前で、100km走ってゴールも県庁へ戻ってきます。県庁は前橋駅から1km少々の場所にあります。スタート&フィニッシュ地点の路面には、歴代優勝チーム名が刻まれたプレートが埋め込まれていて、大会の歴史を感じることができます。こちらの路面プレートは、ついつい見逃しやすいので記念写真をお忘れなく!

群馬県庁の敷地内の路面に埋め込まれた歴代優勝チームのプレート

群馬県庁のある前橋市からスタート

まずは1区。元旦は各チームのスピードランナーたちがしのぎを削りました。前橋中心街を抜けるとすぐに幹線道路に入り、走りやすくなります。ただ、途中、陸橋を越える箇所で自転車侵入禁止の区間があるので、側道からほんの少しだけ迂回が必要です。そこだけは注意しましょう。前橋市から高崎市に向けては下り基調で爽快に走れます。高崎市といえばヒルクライム好きにはお馴染みの榛名山ヒルクライムの開催地です。そして、高崎市役所が駅伝の1区から2区への中継所です。

前橋市から高崎市へと群馬南部の主要な町を移動

榛名山ヒルクライムで毎年お世話になっている高崎市役所

駅前商店街も通過する高崎市街は、今回の全行程の中で交通量が多く、ストップ&ゴーが多い区間と言えます。ここは先は長いので焦らず走りましょう。県道27号に入り、一路東方面へ。利根川を渡って再び前橋市へと入ったところで、「鳥めし」で有名な「登利平(南部店)」に到着。ニューイヤー駅伝ではここが3区から4区への中継所になっています。
伊勢崎市から太田市までは県道をつないだ基本的に直線のわかりやすいルートが続きます。まだ中盤ですが、ビュンビュン加速できる区間なので、ペダルにも力が入ります。

利根川を渡ると高崎市から再び前橋市へ

3区から4区への中継所には各チームのエースたちが飛び込んできた

車道に自転車走行の矢羽根がマーキングされている伊勢崎市内

SUBARU本工場の前にあるアノ店へ

SUBARU本工場は太田市スバル町にある

コースは中盤、56km地点の太田市役所前へ。SUBARU本工場や矢島工場があるというだけあり、街の至る所でSUBARUの文字やロゴを目にします。まさに太田市はSUBARUの街という印象です。

和菓子屋「伊勢屋」に掲げられた「すばる最中」のノボリ

そんな本社工場の正面玄関のある道を挟んで対面にある和菓子屋「伊勢屋」さんが、今回の目的の一つです。昭和9年創業の老舗で、SUBARUのクルマをかたどった「すばる最中」や印字された瓦煎餅風のお菓子「THEスバル」など、SUBARUファン御用達の人気店があります。現在の4代目店主さんに聞けば、初代店主のときに、当時スバルの社会保険組合の式典の記念品として考案されたのが「すばる最中」の始まりだとか。さらに、SUBARUのロゴマークである六連星。六連星サブレは、名車がプリントされたオリジナルで、どのモデルかは開封してのお楽しみ! スバリストが多く立ち寄る伊勢屋さんは、サイクリングの立ち寄りスポットとしてオススメです。個包装売りがあるので、サイクリングの補給としても嬉しいですね。

包装紙までスバリストを熱狂させる

すばる最中のほか、サブロク焼、瓦せんべいなど種類も豊富

太田市役所に掲げられた「走れ限界への挑戦!」

さて、伊勢屋さんでお腹いっぱいに補給を終えて再出発。太田市街を抜けて桐生市へ入ります。距離は70kmを通過していよいよ終盤へ。郊外ののどかな風景の中を走り抜けます。冬は上州らしい空っ風に覚悟が必要ですが、渡良瀬川を渡るシーンや堤防沿いなど、抜けのよい景色の中を楽しめるでしょう。

自転車通行帯もある松原橋で渡良瀬橋を渡る

夕陽に照らされた赤城連山を眺めながらゴールへ

77km地点からはゴールの群馬県庁まで国道50号をひた走ります。ちょうど夕刻時間と重なれば、正面左から夕陽を浴びながらのライドを満喫できるでしょう。進行方向右手には赤城山を望み、開放的な景色に気持ちも高まります。最終盤、前橋市内は時間帯によっては交通量が多くなる可能性もありますが、まるで駅伝のアンカーのように県庁のフィニッシュ地点へペダルを漕いでラストスパート。

日が暮れる前に無事に100kmを走り終えて充実感いっぱい

すばる最中をゲットして100kmロングライド

走行中の平均時速25kmで、立ち寄り時間等も含めて6時間ほど。街中を通過するロングライドは、信号ストップを考慮した時間に余裕を持ったプランニングが大切でしょう。高低図ではアップダウンがありそうですが、前半やや下り基調、後半やや上り基調というほどで、ほぼ平坦と言ってよいでしょう。ゆったり走っても、朝8時にスタートできれば、夕方16時ごろまでには十分戻ってこられると思います。

新年走り初めがこれからでしたら、「すばる最中」をゲットしに、元日の熱戦の舞台をめぐる100kmロングライドにチャレンジしてはいかがでしょうか。今年も一人ひとりが楽しいサイクルライフを送れることを願っています!

今回のニューイヤー駅伝のコースはルート制作アプリ「ride with GPS」で事前に作成。ナビゲーション機能(有料)を活用して迷うことなく快適なライドを楽しみました

https://ridewithgps.com/routes/38248660

プロフィール

ハシケン(橋本謙司)

スポーツ自転車を専門にする自転車ジャーナリスト。自転車専門誌やウェブメディアにて連載をもち、スポーツバイクの情報を発信する。国内外の自転車イベントに数多く参加。愛車はブリヂストン・アンカーRP9。趣味のマラソンは2時間36分がベストタイム。長野県松本市の乗鞍岳の山小屋の経営に携わる。https://www.hashikenbase.com

日向涼子さん(モデル&サイクリスト)

広告モデルとして活動する一方で、2010年からロードバイクを始め、長年にわたり自転車関連のTV番組、サイクリングイベントにゲスト出演。専門誌でヒルクライムをテーマにした連載をもつ。書籍に「<坂バカ式>知識ゼロからのロードバイク入門」「日向涼子のヒルクライムナビ」など。
https://cycle-concierge.jp
http://ryokohinata.com

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