SUBARU CYCLE FAN CLUB

冬のライドはご褒美付き。
旬の食材を食す、ファンライドのご提案。

2022年の冬は、まさに冬という厳しい寒さが続いています。そんな中でもサイクリストの歩み(走り)は止まりません。ただ凍結した道路だけは気をつけてくださいね。
ともあれ、温暖な地域を走りたいところですが、関東地方の太平洋側は海流(親潮・黒潮)のぶつかる関係で比較的暖かい場所といいます。
今回のライドプランをご紹介するのはサイクリストで編集者の山本健一です。

都内から2時間ほどでアクセスできる茨城県東茨城郡大洗町を訪問しました。なぜ大洗町かというと、地域ぐるみでサイクルツーリズムにも力を入れており、自転車観光のためのサイクリングルートも発達していること、さらに温暖である(積雪の心配が少ない)、特産品が有名、アクセスも良いという理由から選びました。それらのリソースを利用し、午前中はライドに、午後は旬の食材に舌鼓を...というプランを考えてみました。

冬の大洗・鹿島灘といえば…アンコウですね。アンコウ鍋を食べて滋養をつけて、この冬を乗り切りたいと思います。
アンコウ鍋というと、夕食でいただくのがポピュラーですので、前泊をしてゆっくり召し上がると、その濃厚な味覚を楽しめるでしょう。

冬の大洗といえばアンコウ鍋ですね。濃厚な味噌ベースのスープと季節のお野菜、プリプリのアンコウの皮は最高です。1人前は3500円前後で召し上がることができます。

大洗はサイクリングにぴったりなところだった

大洗は太平洋岸に位置する港町です。鹿島灘の北部で比較的フラットな地形をなしています。街の中央部にある大洗港は日立港・常陸那珂港と統合し広域の「茨城港」として機能しています。北海道と結ぶフェリーの発着地として流通においても重要な拠点となっています。また一帯では海産物も豊富に採れ、当然マリンスポーツも盛んです。

マリンタワーからの景色。沿岸部は茨城港として国内の物流にとって大きな役割を果たしています。

主要道路は現在でも見通しがよく道も広く走りやすいですが、沿岸道路はサイクリングロードを整備したりと、今後はもっとサイクリングが行いやすい地域となりそうです。
と、走りやすい交通インフラ、そして豊富な海産物と、サイクリストにとって大好物ばかりがひしめく地域でした。
 また、大洗町はアニメの「ガルパン」こと「ガールズ&パンツァー」の舞台となっています。TV放送開始から10年経過した現在でも街の至る所に作品のイラストやポップが展示されており、地域も舞台巡りを歓迎しているムードが漂っています。

今回のスバルは、スバル フォレスター Xブレイク。ハイブリッドSUVの最新モデル。もちろん先進の運転支援システム「新世代アイサイト」を搭載しています。

タフネスでスポーティさをイメージした外観スタイルに加えて、内装は汚れがつくにくい防水性のあるポリウレタン素材を採用しアウトドア向けの実用的なスペックです。インパネには高級感を演出するステッチ(グレードによって異なります)など乗る喜びを引き立てます。ハンドルも握りやすくパドルシフトやステアリングスイッチも搭載。運転中にハンドルから手を離さずにさまざまな操作ができるように配慮されており、ストレスフリーのドライブを楽しめました。

今回も100%舗装路でしたのでロードバイクで巡ります。タイヤは流行りの700x28mmというワイドタイヤを使用しているので、快適な乗り心地を実現。ハンドルバーと、シート部には大きめのバッグを搭載して、未知の地域での「思いがけない買い物」に備えます。

さて、いかに温暖といえども厳冬期には氷点下になることもあります。取材当日はまさに「当たり日」で、マイナス2度からのスタート。慣れない土地では防寒対策をしっかりと。暑くなるぶんには着衣を脱げば調整できます。

厳冬期のサイクリングは、防寒装備などいろいろと手間がかかります。
「つま先」「指先」「首や耳」が特に寒さを感じやすいですので、それらの防寒グッズを用いることで大きく改善されます。

コースは大洗から太平洋岸の道路を北上し、国営ひたちなか海浜公園めがけてはしります。道中にある「ほしいも神社」にお参りをして、ひたちなか海浜公園の外周路をぐるっと回って折り返し。大洗の田園地帯を抜けて大洗駅に戻るおよそ40kmほどのコース。ゆっくり走って2.5時間ほどのライドです。
沿岸沿いには、無料駐車場が点在しています。近くに商業施設やマリンタワーもあるので、忘れ物をしても日常品なら手に入れるのは容易です。

鹿島臨海鉄道 大洗駅からスタートします。

駅周辺は再開発により交通インフラが整備されています。

マリンタワーは大洗の主要部を一望できます。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の施策により営業時間が変更になっている場合があります。

明太子かねふくのテーマパーク。ここでは工場見学やお土産、世にも珍しい明太ソフトクリームが食べられます。ミルクの濃厚な甘さのソフトクリームに明太子が散りばめられ、淡いピンク色の質感。まろやかな甘さの後にほのかにピリッとした塩味のバランスが絶妙でした。美味しいですよ!

順路に大きな鳥居が見えてきます。大洗磯前神社です。時間に余裕があれば激坂を上って参拝するのもいいと思います。

二の鳥居の道を挟んだ正面にある岩礁の「神磯の鳥居」は見事。パワースポットです!

冬の午前中らしい凛とした冷たい空気の中で走ると文字通り体が引き締まります!
前述したとおり、路面状況はよくアップダウンも少ないのでゆったりとしたライドが楽しめます。那珂を過ぎて平磯海岸のあたりからは自然隆起した白亜紀の断層の風景を楽しむことができます。平磯の海岸通は「大ちゃん通り」と命名されていて、この海岸のシンボルとなっているくじらの大ちゃんが設置されています。コロナ禍以前は子供たちの遊び場となっていましたが、現在は砂浜に設置されています。いつかまた大ちゃんと遊べるようになるといいですね!

那珂市に入ってすぐの沿岸部は那珂湊おさかな市場など、商業施設が集中しています。

フラットな気持ちの良い道が続きます。太平洋のパノラマをお楽しみください。

那珂を北上したところの平磯海岸にある「大ちゃん」がここのシンボルです。

さらに北上し短い丘を越えていきます。越えた先にある掘出神社に併設されている、黄金の鳥居が。これこそが「ほしいも神社」です。
“ホシイモノ(欲しいもの)は総て手に入る” という、皆さんの欲しいものが手に入りますようにという思いを込めた神社です。サイクルラックや休憩スポットもあり、小休止の場所としてもよさそうです。ホシイモノがある方はぜひご参拝してみてください。

丘を上りきると酒列磯前神社があります。ここも景勝地として人気があるそうです。お寺から県道265を西に進むと、ほしいも神社(掘出神社)が。

掘出神社を回り込んで裏手にほしいも神社があります。ここで小休止するのもよさそうです。

ゆったりとした時間が流れていそうな沿岸部をすぎると、国営ひたちなか海浜公園の外周路に合流します。道が急に広くなります。

日差しがさんさんと降り注ぐひたちなか路

参拝後も北上します。北風が冷たいですが、日差しがとても暖かく感じられます。国営ひたちなか海浜公園の外周路は2車線で広々としていますが、大型トラックの交通量も多いで走行には注意してください。敷地は広大でぐるっとぐるっと回って戻ります。内陸側の道路には飲食などの複合施設が立ち並んでいて、ここではしっかり休憩を取ることができそうです。
この辺りは景色の抜けがよく非常に晴れやかな気持ちになれます。ひたちなか海浜公園の庭園を覗く時間があるのでしたら、旅の思い出にお立ち寄りしてみてはいかがでしょうか。

標識に従って外周路をぐるり。小高い丘になっており、周回すると良いトレーニングになりそう。

公園の西口です。道を挟んで商業施設が立ちならんでいるので、食事や買い物には困りません。

裏路地を通って復路へ。先ほどの道に合流するときのひらけた景色は壮観でした。

復路の方がより沿岸を走るので絶景を楽しめます。白亜紀の層もじっくり観察してみてください。

実は復路が楽しい!

北上した時にはわからなかった景色を南下する復路で楽しめます。太平洋岸の壮大なパノラマビューをぜひ楽しんでください。
平磯海岸を過ぎたところで、内陸へ進路を変更します。那珂川をわたると田園風景が広がります。道なりに進むと水戸と鹿島をつなぐ鹿島臨海鉄道の橋梁をくぐります。田園をつらぬく橋梁は環境芸術的な美しさを感じます。この鉄道業社とアニメ「ガルパン」とのコラボもファンに人気があるとのことなので、アニメーションは日本を元気にしているなあとヒシヒシと感じます。
ここまでくると大洗駅まではあと少し。のどかな風景を楽しめました。

平磯海岸を過ぎたあたりで内陸へ。大洗・ひたち海浜シーサイドルートにもなっている田園地帯を目指します。

時間を調整して、鹿島臨海鉄道が通過するタイミングをあわせるとフォトジェニックな写真がとれるかもしれません(たまたまタイミングが合いました)。(右下)標識に従って大洗を目指します。

本当にのどかな景色が続きます。那珂川などの風景を楽しみながらゆったりと大洗駅を目指します。

大洗港まわりに観光施設が集中しています

商業施設や甘味処は沿岸の大洗港周辺に多く集中していますので、ライド後にマイカーで訪問するのがよいでしょう。

大洗のソールフードと言っても過言ではないみつだんご。大洗では2店舗で製造されています。こちらの「味の店たかはし」さんは定休日でしたが商業施設の大洗シーサイドステーションで購入できました。

大洗シーサイドステーションは複合施設でスーパーと物産、あとはフードコートが併設されていて、つねに賑わっていました。

ランチにも海鮮丼がとても人気です。今回は悠久さんでマグロ丼をいただきました。基本的に大ボリュームですが数種類の部位が散りばめられており、飽きることなく完食。大満足です。

大洗マリーナ2Fにある「トラットリア Jマリーナ」も特産品を用いた料理を提供してくれます。日替わりランチの「アンコウのトマトパスタ」を。サラダバーもオプションで選ぶことができ、こちらもボリューム満点です。
さて、いかがでしょうか。みなさんがお住まいの近くにもこのような地域は必ずあるはずなので、冬のライドを旬の食材と共に楽しんでみてください。

テキスト&写真/山本健一
サイクリスト、編集者、文筆家、イベントディレクター。若かりし頃は自身の可能性を求めてプロサイクリストを目指す。現在は経験を生かして、スポーツ自転車の素晴らしさを多くの人たちへ啓蒙することをライフワークとしている。最新機材の試乗インプレッションから、国内外のレース・イベント取材をはじめ、国内のイベントディレクションなど幅広くこの世界に携わっている。

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