大洗はサイクリングにぴったりなところだった
大洗は太平洋岸に位置する港町です。鹿島灘の北部で比較的フラットな地形をなしています。街の中央部にある大洗港は日立港・常陸那珂港と統合し広域の「茨城港」として機能しています。北海道と結ぶフェリーの発着地として流通においても重要な拠点となっています。また一帯では海産物も豊富に採れ、当然マリンスポーツも盛んです。
マリンタワーからの景色。沿岸部は茨城港として国内の物流にとって大きな役割を果たしています。
主要道路は現在でも見通しがよく道も広く走りやすいですが、沿岸道路はサイクリングロードを整備したりと、今後はもっとサイクリングが行いやすい地域となりそうです。
と、走りやすい交通インフラ、そして豊富な海産物と、サイクリストにとって大好物ばかりがひしめく地域でした。
また、大洗町はアニメの「ガルパン」こと「ガールズ&パンツァー」の舞台となっています。TV放送開始から10年経過した現在でも街の至る所に作品のイラストやポップが展示されており、地域も舞台巡りを歓迎しているムードが漂っています。
今回のスバルは、スバル フォレスター Xブレイク。ハイブリッドSUVの最新モデル。もちろん先進の運転支援システム「新世代アイサイト」を搭載しています。
タフネスでスポーティさをイメージした外観スタイルに加えて、内装は汚れがつくにくい防水性のあるポリウレタン素材を採用しアウトドア向けの実用的なスペックです。インパネには高級感を演出するステッチ(グレードによって異なります)など乗る喜びを引き立てます。ハンドルも握りやすくパドルシフトやステアリングスイッチも搭載。運転中にハンドルから手を離さずにさまざまな操作ができるように配慮されており、ストレスフリーのドライブを楽しめました。
今回も100%舗装路でしたのでロードバイクで巡ります。タイヤは流行りの700x28mmというワイドタイヤを使用しているので、快適な乗り心地を実現。ハンドルバーと、シート部には大きめのバッグを搭載して、未知の地域での「思いがけない買い物」に備えます。
さて、いかに温暖といえども厳冬期には氷点下になることもあります。取材当日はまさに「当たり日」で、マイナス2度からのスタート。慣れない土地では防寒対策をしっかりと。暑くなるぶんには着衣を脱げば調整できます。
厳冬期のサイクリングは、防寒装備などいろいろと手間がかかります。
「つま先」「指先」「首や耳」が特に寒さを感じやすいですので、それらの防寒グッズを用いることで大きく改善されます。
コースは大洗から太平洋岸の道路を北上し、国営ひたちなか海浜公園めがけてはしります。道中にある「ほしいも神社」にお参りをして、ひたちなか海浜公園の外周路をぐるっと回って折り返し。大洗の田園地帯を抜けて大洗駅に戻るおよそ40kmほどのコース。ゆっくり走って2.5時間ほどのライドです。
沿岸沿いには、無料駐車場が点在しています。近くに商業施設やマリンタワーもあるので、忘れ物をしても日常品なら手に入れるのは容易です。
鹿島臨海鉄道 大洗駅からスタートします。
駅周辺は再開発により交通インフラが整備されています。
マリンタワーは大洗の主要部を一望できます。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の施策により営業時間が変更になっている場合があります。
明太子かねふくのテーマパーク。ここでは工場見学やお土産、世にも珍しい明太ソフトクリームが食べられます。ミルクの濃厚な甘さのソフトクリームに明太子が散りばめられ、淡いピンク色の質感。まろやかな甘さの後にほのかにピリッとした塩味のバランスが絶妙でした。美味しいですよ!
順路に大きな鳥居が見えてきます。大洗磯前神社です。時間に余裕があれば激坂を上って参拝するのもいいと思います。
二の鳥居の道を挟んだ正面にある岩礁の「神磯の鳥居」は見事。パワースポットです!
冬の午前中らしい凛とした冷たい空気の中で走ると文字通り体が引き締まります!
前述したとおり、路面状況はよくアップダウンも少ないのでゆったりとしたライドが楽しめます。那珂を過ぎて平磯海岸のあたりからは自然隆起した白亜紀の断層の風景を楽しむことができます。平磯の海岸通は「大ちゃん通り」と命名されていて、この海岸のシンボルとなっているくじらの大ちゃんが設置されています。コロナ禍以前は子供たちの遊び場となっていましたが、現在は砂浜に設置されています。いつかまた大ちゃんと遊べるようになるといいですね!
那珂市に入ってすぐの沿岸部は那珂湊おさかな市場など、商業施設が集中しています。
フラットな気持ちの良い道が続きます。太平洋のパノラマをお楽しみください。
那珂を北上したところの平磯海岸にある「大ちゃん」がここのシンボルです。
さらに北上し短い丘を越えていきます。越えた先にある掘出神社に併設されている、黄金の鳥居が。これこそが「ほしいも神社」です。
“ホシイモノ(欲しいもの)は総て手に入る” という、皆さんの欲しいものが手に入りますようにという思いを込めた神社です。サイクルラックや休憩スポットもあり、小休止の場所としてもよさそうです。ホシイモノがある方はぜひご参拝してみてください。
丘を上りきると酒列磯前神社があります。ここも景勝地として人気があるそうです。お寺から県道265を西に進むと、ほしいも神社(掘出神社)が。
掘出神社を回り込んで裏手にほしいも神社があります。ここで小休止するのもよさそうです。
ゆったりとした時間が流れていそうな沿岸部をすぎると、国営ひたちなか海浜公園の外周路に合流します。道が急に広くなります。