雪上の星空って憧れますよね。一面を白く染めた雪景色の上でキラキラとまばゆく星空は、自然界が見せてくれるもっとも幻想的な風景の一つかもしれません。
ところがです。じつは雪景色と星空の両立はちょっと難易度が高いのです。しかもクルマで行けるとなるとなおさら。条件は「冬よく晴れて雪が降ったら溶けずに積もる」場所。ようするに内陸部にある街場から離れた山間の寒冷地です。数週間前から予定を立てるなら、成功率が高いのは八ヶ岳や浅間山麓、日本アルプス南東側の山の中。しかし冬は道路凍結の危険や通行止めが多いため、場所によっては星空スポットまで、凍結した道路や雪深い登山道を徒歩で登らなければならない場合もあります。
「いやいや、日本海側のスキー場でも星空見えるよ」というご意見もあるでしょうが、たぶん、それはほんの数時間だけ晴れ間が覗いただけのはず。日本海側に雪をもたらす筋状の雲は、晴れと雪雲が数時間おきに入れ替わるため、現地に住んでいる方じゃないと難易度は高いと言えるでしょう。
真冬の上高地。クルマでは行けないし、雪上登山具とテント泊装備がないと夜間の滞在は不可能。
先ほどの気候条件に加えて、すばる星空倶楽部としては、高速道から近く、除雪された幅広の道をオススメしたいところ。
こうした条件で探したところ….、ありました!
岐阜県郡上市高鷲町です。2010年に全線開通した東海北陸自動車道を利用して一宮 JCTから65分。一体はたくさんのスキー場がつらなり、中京圏、関西圏のウインタースポーツファンにとってはメッカといえるでしょう。
高鷲インターチェンジを降りると、長良川源流の谷あいは雪景色。しかし、道路はしっかり除雪され、冬用タイヤなら安心して運転できるでしょう。立春を越えた日差しはマイナスの気温の中でも暖かさがありました。
事務局が目指したのは中京以西最大規模のスキーリゾート「ダイナランド」。駐車場のクルマを見渡すと六連星成分が高いですねぇ(笑)。スキー場へ来ると多数派の優越感に浸れる「SUBARUあるある」を読者の皆さんは感じたりしませんか。
今回の星空車は LEGACY OUTBACK X-BREAK EX です。スバルグローバルプラットフォームによってボディ剛性が高まって静粛性が抜群。とくにドライブをしていて感じたのは高速道走行時の2千回転から4千回転のスムーズさ。アップダウンの多い東海北陸道でも、もたつくことのない加速に走りのしなやかさを感じました。
郡上の星空について情報を提供してくれたモデルの「サキさん」仁葉咲綺(フタバ サキ)さんをゲストにお招きしました。名古屋市在住のサキさんはドライブやアウトドアが趣味で、1年を通して郡上へ出かけるそうです。
「春は桜満開の郡上八幡城、夏は郡上おどりが全国的に有名ですが、流しそうめん発祥地の阿弥陀ヶ滝も涼しくてオススメです。秋は真っ赤なコキアに染まるひるがのピクニックガーデン、冬はもちろんウインタースポーツです。ここは空が本当にきれいで、
遊んだ後はいつも星空を見上げながら帰ります」とサキさんから郡上の自然の魅力を教えていただきました。
せっかくダイナランドへ来たので、サキさんと午後スキーをひと滑り。
「とにかく広いんです。私は初級しか滑れませんが、スキーやスノボーが好きな方なら存分に楽しめるはずですよ」とサキさん。すばる星空倶楽部の取材ということでブルー系の衣装で臨んでくれました。
レース観戦や屋外でのスポーツなど、お出かけの際に持ち運びやすいコンパクトサイズで、気分に合わせて使い分けられるリバーシブル仕様。デザインはSUBARU車のフロントグリルを彷彿させるヘキサゴン柄のデザイン。
天体望遠鏡のピント合わせに、夕方から昇りはじめた月を使いました。
「嘘!? 月ってこんな感じなの?」日没後、気温が一気に低下するなか、サキさんのテンションがにわかに上がります。
StarSense Explorerシリーズは、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンを天体望遠鏡に装着すると、アプリが自動的にスマートフォンのカメラで星空を撮影し、天体データと星空認証することで、ゲーム感覚で天体探しを楽しめます。
クルマのだいぶ少なくなった駐車場で OUTBACK と星空の写真です。
ゲレンデのナトリウム光で、オータムグリーン・メタリックのボディカラーがブリリアントブロンズ・メタリックに見えますね。
天頂でかすかに瞬くすばる。
オリオン大星雲が肉眼ではっきり見えました。
マグライト(MAG-LITE)は世界各国の軍隊や警察から採用されるなど世界的な認知度の高いライト。ライトのパターンが変わる4モードの切替機能付きで、用途に合わせて使い分けることができます。
写真は2月の新月期に冬の飛騨山脈山中で撮った冬の天の川です。夏に比べて冬の天の川は薄いにもかかわらず、露光の加算なしでこれほど鮮明に現像できるとは思いませんでした。写真右側では言葉どおり「散りばめられた宝石」のようにすばるが輝いています。そして2つの国立公園に挟まれた岐阜県山間部の懐深い自然が、天の川とすばるをここまで映し出していることも私たちは知るべきでしょう。
SUBARUに乗ってすばるを追いかけられる冬もそろそろ終わりの季節。
次回は西の地平線に沈むすばるを見てみたいと思います。
<道の駅 古今伝授の里やまと>
地元の食材を味わえるレストランや源泉掛け流しの温泉、焼き立てパンの香りでいっぱいのパン工房など、多彩な施設が揃っています。施設を楽しむのはもちろんのこと、ドライブ中の休憩にぴったりのスポットです。
<湯の平温泉>
長良川の清流のほとり、風景をのんびりゆったりと眺めながら心も体も心までリラックスできる名湯です。
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