すばる星空倶楽部

SUBARUのある星景

SUBARUのある風景

本取材はコロナウイルス感染拡大予防対策を徹底した上で実施しました。星空観賞等で外出をされる場合は、国や各地方自治体の感染拡大予防ガイドラインをご参照ください。

スバル360の聖地ですばるを観る!

突然ですがSUBARUがクルマのブランド名に「スバル」の名をつけた最初の車種をご存知ですか?
正解は1954年の試作車すばる1500です。しかし世の中に「スバル」の名を知らしめたのは、元祖日本の大衆車として1958年から1970年まで39万台も生産されたスバル360でしょう。国民に手が届く価格で、日本特有の坂道や当時の未舗装路を難なく走破する高性能。自動車開発が日進月歩の時代にベストセラーとロングセラーを達成したクルマ、それがスバル360でした。

スバル360

このスバル360の開発において、試験走行の総仕上げに選ばれたのが赤城山ふもとから新坂平までの急坂路です。この赤城山麓で開発チームは試行錯誤を繰り返し、最終的にスバル360は4人乗車アクセル全開で14キロの坂道を35分で走破することができました。
今回はスバル360の開発に想いを馳せつつ、試験走行のゴール地点、赤城山の新坂平に星空ドライブへ行ってきました。


まずは伊香保おもちゃと人形自動車博物館でスバル360詣り

伊香保おもちゃと人形自動車博物館

最初に訪れたのは伊香保おもちゃと人形自動車博物館です。ここは100年以上前のアンティークベアから戦後日本のおもちゃ、昭和のスター、クラシックカー、ミリタリー、世界のワインにチョコレートファクトリーと、とにかくコレクター心をくすぐる展示と買い物ができるスゴイ場所です。取材に訪れた星空倶楽部事務局員は初代ファミコンを見て思わず涙しました。

スバル360

クラシックカーコーナーには、もちろんスバル360が展示されていました。展示車は発売10年目の1967年製の40型。フロントフェンダーにサイドターンシグナルランプが設定されたモデルです。
スバル360を語ろうとすれば一冊の本に及ぶストーリーがありますが、このクルマを知らないスバリストのために端的に表現すれば、「実質的に日本人が初めて買えたマイカー」ということでしょうか。そして「牛乳瓶2本の大きさ(360cc)のエンジンで大人4人が無理なく乗って走れたクルマ」でした。当時、ガソリンは一般人の収入と比較して高価だったため、1500ccのクルマなんてお金持ちしか維持できませんでした。しかもヨーロッパやアメリカ違って坂道が多い日本の地形と、当時の未舗装だらけの道路を60km/hで軽快に走れたのですからその性能は驚愕に値します。
この走行性能を可能にしたのは車両重量385kgという超軽量の車体設計でした。スバル360をつくったのはSUBARUの前身、中島飛行機の技術者たち。車体の剛性を損なわず軽量化していく技術に、飛行機づくりの技がいかんなく発揮されました。

1967年製のキャッチコピーは「信頼されて10年」 1967年製のキャッチコピーは「信頼されて10年」。軽自動車ブームが巻き起こり、後発のクルマとしのぎを削りました。

360の後継となるR2(右)とレックス(左) 360の後継となるR2(右)とレックス(左)。世界的に見ても日本では軽自動車産業が独自に発達していきました。


いよいよ赤城山麓へ。ここで蕎麦の名店を紹介します。

麦の名店、桑風庵。

前橋市内から県道4号を北上すると、赤城山を登坂する一本道が延々と続きます。その道中にあるのが蕎麦の名店、桑風庵。自家農場で栽培された蕎麦は黒い殻の混じった太麺の田舎そばは香り高く昔からのファンが多い人気店です。街はずれなのに行列ができるのは、味もさることながらスバル360が切り拓いたモータリゼーションのおかげですね。


SUBARUふれあいの森で、#スバコミメンバーと待ち合わせ。

SUBARUふれあいの森あかぎの家

今回は久しぶりに#スバコミメンバーと星旅へ同行することが叶いました。待ち合わせの場所は県立赤城森林公園SUBARUふれあいの森あかぎの家です。

IMPREZA

SUBARUがネーミングライツを取得したこの公園では地域材を使った木工体験やキャンプ、バーベキュー(5月〜10月)ができます。植生豊かな赤城の森の木々にふれあえるのが魅力です。

今回の星旅に参加いただいたのは埼玉県在住の#スバコミメンバーりょうたさんと彼女さんです。お二人は群馬県内の大学在学中に趣味のアウトドアのつながりで出会われたとのこと。SUBARUふれあいの森にもキャンプで来られたことがあったそうです。

#スバコミメンバーりょうたさんと彼女さん

#スバコミメンバーりょうたさん

レヴォーグGT-EX

りょうたさんの愛車レヴォーグGT-EXは今年10月に購入された新古車。新卒社会人となって乗りたいクルマをようやく購入できたそうです。 「父がインプレッサWRXに乗っていました。幼い頃からWRCの日本開催レースに連れてってもらったんです」と語るりょうたさん。現在は大手光学機器メーカーの企画技術職に勤めていらっしゃいます。エンジニアとしてSUBARU車は「とてもおもしろい」とのこと。アイサイトXについては高速道での自動運転もさることながら、予防安全性能にも満足されている様子。お若いながら自動車保険を運転者限定にしなかったのは、彼女さんにも安心安全のクルマに乗って欲しかったほしかったからだそうです。

レヴォーグGT-EX

「スタッドレスタイヤに履き替えました。ウインタースポーツが好きなのでこの冬は2人でスノボーに行きたいと思っています」と冬のカーライフを楽しみにされていました。


氷点下8度。霧氷の森を抜けて新坂平へ到着。

レヴォーグGT-EX

レヴォーグGT-EX


空が暗くなって赤城の山に上がった六連星を高性能双眼鏡で観賞。

六連星を高性能双眼鏡で観賞

六連星を高性能双眼鏡で観賞

下見の後、ふもとのおしゃれな喫茶店でコーヒーを飲みながら星待ち。新坂平がスバル360のテストコースだったことをお伝えすると、レヴォーグの1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT”の力強さを体感して隔世の感を抱いていらっしゃいました。

夜の帳が降りると行動開始です。冬型の気圧配置のおかげで宙(そら)は快晴。ちなみに群馬県は冬の晴天率が日本一なんです。
Vixenの高性能双眼鏡 APEX J をお渡ししてすばるを探していただきました。
「けっこう青白く輝いているんですね!」
と感嘆されるりょうたさん。凍てつく空気の寒い中でしたが彼女さんも無事見つけることができました。

Vixen 双眼鏡 APEX J HR8×42WP

Vixen 双眼鏡 APEX J HR8×42WP

色にじみを抑えシャープな描写を実現するEDガラスレンズを採用した大口径42㎜、倍率8倍の防水双眼鏡です。防水設計で夜露に濡れやすい星空観賞や野外ライブ・コンサートも安心。


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恒例の愛車とすばるのツーショット。

恒例の愛車とすばるのツーショット いやいや。呆れるほどの寒さにびっくり。観賞時は-10℃を下回っていました。電池満タンにしてきたストロボシステムが作動せず、愛車撮影はスマートフォンのライトでクルマを照らして撮影しました。

皆さんもすばるに挨拶してみませんか?

夜空に輝くすばる

2022年最後の星空観賞で、無事すばるを眺めることができました。前回もご紹介しましたがSUBARU車の六連星エンブレムはスバル360から使用されています。
スバリストの皆さんには一度は観ていただきたい天体「すばる」。スバル360がそうであったように、来年もまた私たちの暮らしの明日を指し示す輝きであることでしょう。

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