1月27日に群馬県太田市にある富士重工業 群馬製作所 本工場にて「新型インプレッサ2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念式典」が開催されました。
この式典は、スバルとして4代目レガシィ以来13年ぶりとなる受賞を記念し、新型インプレッサを製造している富士重工業 群馬製作所 本工場で、製造に携わるエンジニアも数多く出席して執り行われました。
日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイト
日本カー・オブ・ザ・イヤーってどんな賞?
日本カー・オブ・ザ・イヤーは、日本国内で市販される乗用車のなかから年間を通じて最も優秀なものに授賞する自動車賞です。
1980年(昭和55年)からスタートした選考は、第一次選考で10車種(10ベスト)を選考し、この中からイヤーカーが決定されます。
選考対象となるクルマは、前年の11月1日から当年の10月31日までに日本国内で発表または発売された乗用車すべてとされます。最終投票の直前には選考委員による試乗会が行われ、最終投票では、各委員は持ち点25点のうち最上位の1車種に10点を投じることが義務付けられ、残り15点が2位以下の4車種に配分でき、最も高い得点を得た自動車が「イヤーカー」として受賞します。
選考の基準として、実施規約では「選考委員は対象車についてコンセプト、デザイン、性能、品質、安全性、環境負荷、コストパフォーマンス等を総合的に評価して選考する」と定めており、受賞にはかなり厳しい選考をくぐりぬけなくてはいけません。
記念式典に出席したのは?
式典には富士重工業 代表取締役副社長 近藤潤氏、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員長 荒川雅之氏、スバル製造本部長 兼 群馬製作所長 大河原正喜氏、新型インプレッサ開発責任者(プロジェクトゼネラルマネージャー=PGM)の阿部一博氏のほか製造に携わるエンジニアが出席しました。式典では阿部PGMから「社員だけではなくWeb上の公式スバルコミュニティ、通称“#スバコミ”などでも多くのスバルファンから1万件以上の受賞のお祝いや喜びのコメントが寄せられました。今回の受賞が社員のみならず、多くのユーザーや自動車ファンが一緒に喜べるものであったことを本当に嬉しく思います」と語り、多くのメディア陣の前で#スバコミメンバーへの感謝の言葉も頂戴しました。
式典で語られたエンジニアからのメッセージ
群馬製作所 第1製造部 第1ペイント課 担当 山内 洋さん
新型インプレッサの製造で具体的に苦労した事
塗装の外観的な面はもちろんですが普段、あまり見えない所まで細かく心を配って仕上げてきました。人手に頼る作業が多いので1台1台丁寧に仕上げるよう愚直な訓練を重ね実現させました。
苦労を乗り越え、COTYを受賞しての想い
COTYの受賞大変うれしく思います。今後も多くのお客様に私達の仕上げた美しい色をお届けします。
群馬製作所 第1製造部 第1トリム課 代行係長 中村 博之さん
新型インプレッサの製造で具体的に苦労した事
新型インプレッサは新しいプラットフォームが展開された最初の車です。車両構造も大きく変わり、作業者全員が新しい作業を覚えるだけでも大変でしたが、細かな品質までしっかり確認できるようになるまで、何度も訓練を続けてきました。本工場ではBRZやレヴォーグ゙も製造していますが、新型インプレッサも他車種同様に1台1台ていねいに品質を造りこんで行きたいと思います。
苦労を乗り越え、COTYを受賞しての想い
この車の開発に当初から携わってきたので、日本カーオブザイヤーという素晴らしい賞を頂けた事を非常に嬉しく思います。今回の製造準備業務で得た事や、今の嬉しい気持ちを糧に今後より一層仕事に精進したいと思います。
群馬製作所 製造品質管理部 第1検査課 担当 三部 勝さん
新型インプレッサの製造で具体的に苦労した事
新型インプレッサは、アメリカと日本で同時に生産を立ち上げました。
どの工場で造った車も、ドアや内装の分割がきれいに通って見えるように造り込む所はとても苦労しました。
高品質に造り込むため、全員が協力して完成度の高い車造りに取り組むことができたと思います。
苦労を乗り越え、COTYを受賞しての想い
苦労が実り、うれしく思います。
群馬製作所 第3製造部 第2トランスミッション課 班長 田中 孝司さん
新型インプレッサの製造で具体的に苦労した事
自職場はトランスミッションの組立ラインであり、より多くの種類の品質をいかに安定させられるか、が課題でした。サークル活動や時間内のTPM活動を最大限に活用したり、関係部署との連携を強化した事で早期に取組む事が出来ました。
苦労を乗り越え、COTYを受賞しての想い
苦しい時こそ諸先輩をはじめ班員と議論した事が重要と改めて感じています。今後も今回の受賞を忘れる事無く、お客様に常に安心して頂ける様、生産して行きます。
群馬製作所 第3製造部 第2エンジン課 班長 深井 直哉さん
新型インプレッサの製造で具体的に苦労した事
私の職場はエンジン組立ですが、新型インプレッサ用エンジンは部品の約8割が新しくなりました。品質には徹底的にこだわり、全員でその機能を理解するための教育、作業習熟をさせるための訓練をしつこく何回も繰り返し行いました。
苦労を乗り越え、COTYを受賞しての想い
評価を頂いた皆様に感謝すると共に、みんなで丁寧なモノづくりをしてきて良かったと素直に嬉しいです。これに慢心せず、初心に戻りモノづくりを高めて行きたいと考えています。大変ありがとうございました。
新型インプレッサPGM阿部一博さんから#スバコミメンバーへスペシャルメッセージ
#スバコミ メンバーに向けて ・・・
カーオブザイヤー受賞の喜びを、実際にインプレッサを生産している皆さんと分かち合いました。生産に携わる仲間が、『この受賞の誇りを胸に、一台一台、愛を込めて作り上げる。』と、力強く宣言している姿がとっても眩しかったです。
開発と製造が一体となって、これからもスバルの車づくりをどんどん進めます。 これからも応援をよろしくお願いします。
式典終了後は実際の製造ラインを見学
式典が終了した後は、本工場内を実際に見学。新型インプレッサが次々と製造される過程を見ることができました。先行予約から好評の新型インプレッサは、このラインを流れている時点で、すでにオーナーが決まっているそうで、急ピッチで製造されていました。
新型インプレッサがCMで謳っている「愛でつくるクルマ」という思いが、現場から聞けた貴重な受賞式典でした。今後ともスバルの素晴らしいクルマ作りに大きく期待が膨らみますね。
(井元 貴幸)