2週にわたってお送りしているお台場旧車天国2018「SUBARU天国」ブースレポート。後編では「SUBARU天国」ブースで行われた催しと、今回会場を彩った30台の歴史車とそのオーナーの方をご紹介します!まず、大きな盛り上がりをみせた「すばるP-1のエンジン始動デモンストレーション」の模様からお伝えします。
たくさんの人に参加いただいた「すばるP-1のエンジン始動デモンストレーション」と「じゃんけん大会」!
SUBARUテクノの山田さん(左)と天笠さん(右)
「SUBARU天国」ブースのサプライズはP-1のエンジン始動デモンストレーション。展示したP-1は日頃はSUBARUビジターセンターに大切に展示されている車両なので、屋外で皆さんの目に触れる機会は滅多にありません。そのうえエンジンが始動されるとあって、たくさんのギャラリーが「SUBARU天国」ブースに集まりました。進行のスバルスターズとSTCの山田さんが車両紹介を行った後、待ちに待った始動の時を迎えます。集まった人達が息を呑んで見守るなか、STCの天笠さんがイグニッションキーを回すと、エンジンはためらう事なくスムーズに始動。1.5Lの水冷直列4気筒OHVエンジンは、なめらかで軽快な音を奏でながら回転数を上げ、それは60年以上の年月を感じさせないものでした。
貴重なエンジン音を聴こうとたくさんのお客様が集まり、その人数はP-1が見えなくなるほど。貴重な場面を残そうと、スマホやカメラで貴重なエンジン始動シーンを収める姿がとても印象的でした。
「P-1は市販されなかったクルマなので、一般の方でエンジン音を聞かれた方はそんなに多くないと思います。私たちは先輩たちからからこのクルマを受け継いできました。これからも後輩たちにSUBARUのものづくりをしっかり残していきたいと考え、15年ほど前から走行できる状態にレストアしてきたのです」と前出のSUBARUテクノの山田さん。
「この場で皆さんに披露することができて、クルマ屋として本当に嬉しいかぎりです。クルマもきっと喜んでいるでしょう」と天笠さんは目を細めます。
SUBARUのクルマづくりの原点であるP-1。多くの旧車ファンの熱い視線を浴びての晴れ舞台でした。
また、山田さんと天笠さんには、好奇心に目を輝かせる来場者の方々から次々と質問が向けられ、丁寧に対応するお二人の姿にSUBARUへの強い愛情を感じずにはいられませんでした。
そして、エンジン始動デモンストレーションに続いて開催されたのが「じゃんけん大会」。
スバルスターズの須山さんの「じゃんけーん、ぽん」の声に集まった皆さんがが高々と手を掲げます。そう、SUBARUグッズ争奪の「じゃんけん大会」の時間です。
グッズは、今年限定発売されたオリジナル60th記念切手やSUBARU60周年グッズ、ぶつからないミニカーなどをご用意。こちらもたくさんの皆さんに参加いただき、見事じゃんけんに勝った方も、そうでない方も童心に帰って楽しんで頂いたようでした。
併せて、小さなお子さんにはSUBARUリフレクターをプレゼントしました。
「SUBARU天国」ブースを彩った名車30台とオーナー様ご紹介!
レポートもいよいよラスト。今回、「SUBARU天国」ブースを彩ってくださった30人のオーナー様とその愛車をご紹介します。なお、オーナーの皆さんには、#スバコミからオリジナルの「SUBARU天国」記念プレートを贈呈しました!
スバル360
Iさん
24年前にハンガリーから日本へ来ました。このクルマで世界中を旅し、ダカールラリーにも参加しました。今年はアフリカの子どもたちに文具の支援物資を届けに行きました。車体のサインは子どもたちからのメッセージです。嬉しいですね。このクルマの良いところは子どもたちや人々が近寄ってきてくれるところです。そんなクルマ、他にありません。
スバル360
Hさん
1958年6月28日製造。今日の「SUBARU天国」ブースではP-1の次に旧いクルマです(笑)。今日も片道50kmを走ってきました。
スバル360ヤングS
Mさん
高校生の頃からずっと欲しかったクルマ。マイホームを建て、ガレージを持ってようやく購入。30年かけた自己実現です。
スバル360 1963年後期型
Mさん
週に1回乗っています。このクルマには人目を引く力がありますね。旧車は他にも持っていますがダントツです。
スバル360カスタム
Iさん
息子が生まれる前に購入、以来20年。壊れませんね。このクルマで家族とたくさんの場所へ出かけました。
サンバー スーパーデラックス
Aさん
この時代のクルマは外寸と内寸がほぼ一緒(笑)。意外と広いんです。休日はポケバイや遊び道具を積んで出かけます。キャリアを付けてロングボードを載せることも! おかげさまで息子もクルマ好きになってくれました(笑)。
サンバー 昭和40年式
Tさん
デザインがエレガントですよね。働くクルマってみんな乗り潰しちゃうから残っているクルマは貴重。この状態で残っててくれたことに感謝です。
サンバートラック低床型
Oさん
ヤレ感を気に入っています。外見は何も弄ってません。このタイプは希少なので、なかなかレアなんです。
サンバートラック4WD
Wさん
昔、父が乗っていました。旧車という感じがしないですよね。もちろん走ります。今年は北海道旅行へこのクルマで行きました。
サンバートラック550
Oさん
10年以上前、農機具小屋で構内作業車として使われていたワンオーナー車を譲り受けて、不良箇所を直したり色々部品を探してきて1台の車に仕上げました。
スバルジャスティLJ
Mさん
カープラモデルが好きで、レックスのキットを改造してジャスティをつくりましたが、それだけに飽き足らず実車を購入してしまいました。通勤で使っています。1リッターですが車体が軽いのでパワー十分ですよ。
スバルff-1スポーツセダン
Hさん
昭和44年式、オーナー歴は26年。中身もボディの塗装も昔のまま。調子良いですよ。今回も飛騨高山から来ました。
スバルff-1バン
Sさん
子供の頃から憧れ。30年近く前に購入し、現在も普段使いしています。街ではおじいさんたちが話しかけてくる(笑)。
FFレックス 昭和59年式
Tさん
最初に乗ったクルマがレックス。ドライバー人生の原点なんです。このクルマは3代目。昭和59年式ですがエンジンの調子は新車よりもいいかも。当たりのクルマです。
スバル1000
Tさん
買い逃したところ、売主からもう一台あると連絡受けて、セーフティローダーを借りて家族で買いに行きました。鍵もない不良車でしたが1年かけて車検を取得しました。
ドミンゴ 4WDGXサンルーフサンサンウィンドゥ
Oさん
目的地へ行くまでの移動と、着いたときの使われ方。両方がとても考えられた設計なんです。中学生の頃からクルマが好きで、現在、僕自身は18歳。これが最初に買ったクルマとなりました。今日こうしてSUBARU好きの仲間たちと出会えて最高です。
スバルR-2
Nさん
前オーナーから手放すと連絡を受けて即決で購入しました。再塗装はしていません。持ちが良いですね。
レックス
Kさん
360を探していたら出会えた初代レックスです。修理工具を積んで、現在は単身赴任先でも使っています。
スバルR-2バン A型
Hさん
親戚から引き取ったあと、納屋で布団をかぶせて保存していました。けっこう中が広くてサーフボードも入るんですよ。
レックス5ドアセダンSR
Uさん
旧車仲間が手放すというので、へたなところでスクラップにされる前に確保するため、自分のミニカと交換しました。とってもレアなんです。
レオーネ4WDスイングバック
Uさん
5年前に手に入れてからすべて自分でレストアしました。コンプレッションが抜けているシリンダーとかありましたからね。去年にようやく車検を通して、サーキット走行も経験できました。現在はカーシェアリングに登録しています。往年のファンはもちろん、若い方が借りてくれるのは嬉しいです。レオーネの良さをわかっていただきたいです。
レオーネエステートバン4WD
Aさん
昔、父が乗っていたので欲しかった。前オーナーがライムグリーンに塗装したのですが気に入っています。走破性は高いです。
レオーネ4WDエステートバン1800
Aさん
母が中島飛行機の設計室に勤務していました。部品がなければつくります。手のかかる我が子のようなクルマです。
レオーネRXクーペ
Sさん
昭和50年製なので43年間乗ってます。かみさんよりも長い付き合い(笑)。ダートラをさんざん走った青春の思い出がいっぱい詰まってます。
レオーネ4WDハードトップRX
Mさん
子どもの頃に憧れだったクルマに30年かけてようやく乗れています。2ドアハードトップはやっぱりカッコいい。
レオーネRX/Ⅱ
Uさん
この年代のSUBARU車が好き。無骨で無愛想ですが、頼れる相棒です。基本的には全部好き。休日に自分の時間を愉しむために乗っています。愛車の印鑑もつくってしまいました(笑)
レオーネツーリングワゴン
Aさん
1988年式。新車からのワンオーナーです。息子の誕生から社会人の巣立ちまでこのクルマで付き合いました。
レオーネセダン1.8GF
Sさん
僕の10歳年上です(笑)。前のオーナーがご年配で29年間大切に乗ってドライバーライフを全うしたとのこと。受け継ぐつもりで乗っています。
アルシオーネVR B型
Nさん
初めてのマイカーです。ずっと探してたんですよ。まるで飛行機に乗っている感じがいいですね。
レガシィRS タイプR
Tさん
叔父甥2人でレガシィ5台所有しました。その中でもこのクルマは出物。RAじゃなくてRってところがこだわりです(笑)。
愛車を出展していただいた皆さん、
ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。
おかげさまでお台場旧車天国2018の「SUBARU天国」ブースは大好評を博してイベントを終了。たくさんの方々にご来場いただきました。これも貴重な愛車を出展いただいた#スバコミメンバーとご友人の皆さんのおかげです。
当時の姿に近づけるレストアや、車両状態を維持するための工夫。何より大好きなクルマを大切にするお気持ちが、多くの来場者の皆さんに伝わったのではないかと思います。
一日、お疲れ様でした。本当にありがとうございました!