SUBARUトリビア
SUBARUの最新技術やサービスに関するトリビアを、
定期的に連載していきます。
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感性の領域である乗り心地をより向上させるため、クロストレックは大学医学部の力を借り、人体構造にまで踏み込んだ開発を行いました。
もともと人には高度なセンサーが備わっていて、指先で髪の毛の0.05~0.1ミリの太さの差まで感じとることができると言われています。しかし、その高度さゆえに、無意識のうちに運転に必要のない情報まで受け取ってしまい、それは時に疲れや不快感につながります。
クロストレックは、走行中の疲れや不快感の原因を詳しく解析し、そこから判った医学的知見を車両の開発に取り入れました。そのひとつがシート構造です。走行時の疲れや酔いはクルマのロール運動によって生じる頭の揺れが主な原因です。今回、人体構造に基づいたアプローチをしたところ、この揺れはシートをバネとして腰から腰椎、首、頭部へと伝わっていくことがわかりました。そこで腰椎の仙骨を押さえることで頭部の揺れを抑制するシートを開発しました。さらにシートの固定構造も、ブラケットを介した従来の方法からシートレールを直接車体に固定する構造に変更。車体側に強固に取り付けられるようにしたことでシート自体の振動も抑えることができます。その結果、従来型と比較して頭の揺れを約4割強低減することができ、快適な乗り心地を実現しました。