第3回全国VA/VM長野オフ in チロルの森 イベントレポート

2019年9月15日(日)、長野県塩尻市のチロルの森で第3回全国VA/VM長野オフ(以下、VAVMオフ)が開催されました。北海道から九州まで全国から合計200台以上のWRXとレヴォーグが集結! 私たち#スバコミはブース出展し、VAVMオフ会にふさわしいスペシャルゲストをお招きして皆さんと愉しいひとときを過ごしてきました。

全国VA/VM長野オフとは?

快晴の長野県塩尻峠に、
現行のWRX(S4,STI)とレヴォーグが大集結!

SUBARUのものづくりの特長のひとつはクラスレス(上級車と大衆車といった明確なヒエラルキーをつくらず、オーナーそれぞれのカーライフに最適な車種をラインナップする)とよく言われます。ラインナップの中で、長年のモータースポーツ参戦で培ったノウハウを詰め込んだ「安心と愉しさ」を代表する車種も、もちろん存在します。それが、VAとVMの型式で始まるWRXとレヴォーグです。

その2車種とオーナー、家族や友人だけが集う全国規模のオフ会がVAVMオフです。代表のながっち(百花繚乱)さんは、
「初回は150台規模でしたが、3回目の今年、200台の大台を超えました。九州の方は行きは高速で1日かけて来られ、帰りは大阪港からフェリーで帰ると言っていました。ありがたい。このオフ会という文化もまだまだ捨てたもんじゃありません」と感慨ひとしお。ふだんは遠くに住む愛好家同士が想いを分かち合うために集まれる場所、きっとそれがオフ会なのでしょう。
「今後も継続していくためにも、会場を提供されたチロルの森さんや、一般来場者にも迷惑がかからないようにしなければなりません」と、ながっちさんは当日は万全の運営に注意を払われていました。

限定車、カスタムカー、レプリカ、純正車が、勢揃い!!

向かい合うWRブルー。運営スタッフ皆さまの整然とした駐車移動の賜物です

初秋の日差しに映えるS207の限定色サンライズイエロー

S208の限定色クールグレーカーキ

ラピスブルーの深い色合い

ピュアレッドは、空の青と木の緑に映えます

クリスタルホワイトの前で記念撮影

シックに佇むクリスタルブラック・シリカ

オーナーさんはカーボンボンネットを装着したくてホワイト色を選ばれたそうです

全日本ラリーTEAM ARAIのレプリカ(しかも左ハンドル)。オーナーはサプライズゲストをきっと喜んでくれたはず!?

#スバコミブースのサプライズトークショー

VA/VMのオーナーたちに最高のゲストを招聘! スペシャルトークショー

皆さんの熱い想いに私たち#スバコミもお応えしなければなりません。
今回はSUBARUのモータースポーツが誇る現役のレジェンド、新井敏弘選手にお越しいただきました!!
驚きの登場と言いたいところでしたが、実はアライモータースポーツの専用牽引車が駐車場の片隅にあるのを見て、一部の参加者の方では開会前から話題になっていたとのこと。トークショーのお相手は、新井選手と同い年で同じ群馬出身、大学時代は自動車競技でライバルとしてお互いを高め合い、SUBARU入社後は新井選手のWRC参戦をメカニックとして支えた商品企画本部 嶋村誠主査です。司会はスバルスターズの宮崎麗奈さんがショーの進行役を務めました。

気さくな新井選手と息ピッタリの嶋村主査。軽妙なトークに会場は笑いの渦が

#スバコミでは昨年7月に限定500台が発売されたWRX STI特別仕様車「TYPE RA-R」と「IMPREZA WRC98 SANREMO」を展示。トークショーは、新井敏弘選手(以下、新井選手)がWRC98 SANREMOを見つめながら口火を切ります。
新井選手:「うーん、やっぱりこれが一番かっこいいよね。クルマとして色っぽい。今のクルマにはない曲線美がいい。タイヤの大きさとボディの大きさもマッチしている。WRブルーとゴールドのカラーもここから定着していった」
嶋村誠主査(以下、嶋村主査):「WRブルーとゴールドのホイールが生まれた理由って知ってる?」

嶋村主査:「スポンサーだったアメリカン・ブリティッシュ。タバコの銘柄555のパッケージがこのブルーとゴールドだったんです。ここからWRブルーの歴史が始まった」
新井選手:「今日の参加車も圧倒的に青いよね(笑)。WRブルーだけ限定して集めたわけじゃないんでしょ? 結果的にこんなに青くなった。取材で来ていたスバルマガジンさんが、群馬にあるSUBARUのモータープールみたいだって(笑)」

これがSUBARUらしさ!?
市販車とモータースポーツの関係

話題はモータースポーツと市販車の関係に移ります。
嶋村主査:「93年にWRCにインプレッサが誕生して以来、エンジンはずっと進化しているんです。当初は240馬力。現在は308馬力まで上がったんですが、エンジンがそれだけ進化すれば、その力を伝える車体も進化しないと速さを伝えきれません。現在、WRXが308馬力でレヴォーグがステーションワゴンなのに300馬力。タイヤの路面接地面積はハガキ1枚分。ハガキたった4枚でこの力を伝えるのは大変なことなんです。新井さんみたいなドライバーはどんどんふりまわすけれど、クルマは至って安定している。安定したクルマをつくってドライバーが振り回すのが理想。モータースポーツから市販車へフィードバックするノウハウはこれにつきます」

新井選手:「それってレースに使える市販車ということ。ラリーで走れたクルマなら一般道ならどこでも走れるからね。全日本ラリーで僕が乗ってるVABも、極端に言えばロールバーつけてサスペンション変えただけだから。ラリーって元が良くないと走れない。若い頃ヨーロッパに住んでいた頃のエピソードだけど、初めはインプレッサ乗ってるの僕だけだった。ところがWRCで勝つようになってから、周囲のラリードライバーをはじめにみんながインプレッサを乗り始めた(笑)。向こうの人はラリーの成功が市販車の性能と直結しているの知っているんだよね。皆さんが本日乗ってきたクルマは、ちょっといじっただけでラリーの荒れた道をあんなに速く走れるんです。それは誇りに思って欲しい」

もっと安全に愉しく走るための
ワンポイントアドバイス

司会の宮崎さんから2人に、みなさんのより良いドライブのためにチューニングやカスタムについて、ワンポイントアドバイスをお聞きしました。
嶋村主査:「メーカーの人間は言えない(笑)」
新井選手:「そんなこと言ってるけど嶋村は自分でBRZいじってラリー走ってるからね。まあよくぶつける(笑)」
嶋村主査:「違う。あれは岩が寄ってくるんだ」
新井選手:「よく言うよ!(爆笑)」
嶋村主査:「基本的なことだけど、タイヤの空気圧ってけっこう抜けていく。空気圧を最適化するだけでも運転しやすくなります。メーカーの私たちはいちばん良い空気圧を出荷時に数値化しています。タイヤ変えちゃってる人はあてはまらないけど(笑)」

新井選手:「そんなにいじらなくても車の方が上行ってる。安全に楽しく走るならシートを代えたり、サスペンションいじるとか。加えて僕や鎌田選手はGRB spec Cのターボを着けてるかな。あとD型からセンターデフの設定が変更されて重心が後ろになっている。じつは雪道なら重心は前の方が良い。無雪の道路は後ろ側へ。A~CタイプとDタイプ以降でこの違いはすぐ体感できる」
嶋村主査:「新井さんみたいな上手い人は重量を前に持っていって、クルマをコマみたいにくるくる回す。スピード出す時はリアの空力で押さえる」
新井選手:「フロントエンジンは曲がりやすいよ。サーキットみたいな高速コーナーはミットシップが良いけど、街の中を走るならば最高だね」

参加者からの質問コーナー。
WRXの今後について

質問コーナーでは参加者から、タイヤ選びやオーバーヒートについての質問がありました。新井選手からはタイヤメーカー全般の特徴について、嶋村主査からはオーバーヒートについてラジエーターやオイルクーラーの改善についてコメントがありました。
そして、参加者の皆さん聞きたがっていたWRXの今後についても質問が向けられました。嶋村主査は苦笑い。
新井選手:「おい、聞こえないふりしてんじゃねえよ(笑)」
嶋村主査:「排ガス規制や燃費向上など、環境要件は年々厳しくなっている。どこかのタイミングでEJ20もピリオドを迎えなければならない。折しも今年はモーターショーイヤー。東京・名古屋・大阪・福岡、仙台で開催されるので、質問への答えにならないかもしれないが、皆さんが驚くような展示車を用意してお待ちしています」

オフ会参加者へインタビュー

真夏に戻ったような快晴の下、参加された皆さんにインタビューしました。愛車とのツーショットもあります♡

いろんなカスタムが見れるので参考にしています。ここは純正リスペクトが多い。新井さんは走り方教えてくれるですよね。(長野県ken@2122さんとyuji0804さん)

スバルオーナーじゃないんですが、乗ってみたくなりました。同じクルマなのに個性がありますよね。(大阪府ゆきりんさん)

個性がたくさんあった。長く乗れるクルマが欲しくてS208を購入。熟成されたチューニングですね(静岡県charさん)

去年も来ました。いろんなクルマが見れて愉しい(リュウ@S4さん)

オフ会初めて。ド純正のF型納車。7月に納車されたばかり、四駆なのによく曲がる。パワーがある。みんな1台ちがうのが良い。(長野県トリーVABさん)

レヴォーグが縁で、世代を越えて知り合いました。1.6Lはコンパクトで速い。2.0は加速がいい。(新潟県たきゆーさん、アルごっちさん)

3月に納車されたばかり。元々レヴォーグ、S4と乗って、RA-Rに乗り換えました。マニュアルがいい。他人の限定車を見るのは初めて。嬉しい(東京都ふぁでさん)

3回目です。息子がスバリストで購入しました。車種もカラーも(笑) 山内選手のファンなんです(息子さん)

86BRZにも参加しました。やっぱりマニュアル最高!(静岡県カズ830さん)

とにかく台数が多くてすごい。圧倒されました。ビンゴが楽しかったです。(埼玉県たぐパパさん)

今回初めて。RA-Rに乗っています。スポーツカーながらGTカーの乗り心地。妻はE型のspec C。それを娘が引き継ぐ予定です(笑)。SUBARU一家。私が23年、妻が28年。(三重県みぃくんさん)

#参加者皆さんの情熱に感動しました!

新井選手から皆さんへ

VA/VMはけっして相対的に多いクルマではないのに、こんなにたくさん集まっていただいた。ずっとSUBARUを好きでいてもらいたい。僕たちはそれに応えなきゃならない。全日本ラリーで戦っていますのでぜひ見に来てください。ターマックラリーなどは、皆さんのクルマとほぼ同じ。クルマに対する愛着がもっと強くなると思います。

嶋村主査から皆さんへ

皆さんにはごまかしが効かない。オーナーとメーカーの真剣勝負です。今後は環境対応が求められますが、最後までスポーツカーブランドを残す使命を実感しました。

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