SUBARU CYCLE FAN CLUB

「サイクルモードインターナショナル2019」イベントリポート vol.1

国内最大の自転車展示会、サイクルモードインターナショナル2019。国内外の自転車やパーツ、ヘルメットなどのアクセサリーが一度に手に取って見られるとあって、今年も2万人を超えるファンが集まりました。モデルであり、海外を自転車で旅する自転車冒険家でもある、山下晃和さんをナビゲーターに、今回は自転車のフレーム、完成車などの最新モデルを紹介しましょう(全2回)。

「自転車×旅」が新しいキーワードに

5年ほど前までのサイクルモードといえば、ロードバイクなどの「速さ」を求める自転車が中心というイメージでした。しかし、昨年あたりからはその流れが一変。旅やツーリングといった、速さではなく「のんびり愉しむ」ことを求める自転車が急増しています。

その中心といえるのが、グラベルロードとかアドベンチャーロードと呼ばれる、オンロードもオフロードも走れる、マウンテンバイク(以下MTB)とロードバイクの中間のようなモデルです。グラベルロードについては、すでに欧米を中心に人気が高くようやく日本にも入って来たという印象です。

このグラベルロードという自転車は、ロードバイクのようにスピードも出て、さらにオフロードも走れる頑丈さをもっていることから、自転車でのキャンプに使用されることもあります。近年のキャンプブームがそのまま自転車にスライドしている、という見方もできるでしょう。

また同時にこれらの自転車にキャンプ道具などの荷物を積む「バイクパッキング」というツーリングスタイルも注目を集めています。

あらゆるところを自由に走れるグラベルロードにはすごく可能性を感じていて、キャンプなどで使用する以外にも通勤など普段づかいに対応できるところははじめのバイクを求める初心者にもおすすめできるところです。ブースの作りもアウトドアやキャンプをイメージされるものが多く、これまでとは違った方向性を感じることができました。

"オフロード"を強く感じたKONAブース

このように"オフロード志向"が見られた今回のサイクルモードで、もっともその色を濃くしていたのがKONA社のブース。MTB、セミファットバイクなど土の上でこそ楽しい自転車が中心でしたが、その中にも電動アシストのバッテリーを積んだものも展示されていました。電動アシスト付きのMTBは「e-MTB」と呼ばれているのですが、これは単純にモビリティとしての機能だけでなく、これまでアウトドアやトレッキングなどの山遊びをしていた高齢の方や体力に自信のない方、障害を持った方でも再びアウトドアというフィールドで遊べるようになる可能性も秘めています。
実際にヨーロッパでは、e-MTBを使用した新たなアウトドアツアーが多くの人たちに利用されているようです。日本は山が多い国なので、専用トレイルが整備されれば、新しい層のサイクルツーリズム、アウトドアツーリズムが確立するのではないかと思わされました。そういう自転車は見ているだけでワクワクしますね!

e-BIKEは今後、働く自転車として活用される?

電動アシスト自転車(以下e-BIKE)もかなり多くのブースが出展されていました。現時点では価格が高くまだ普及しているとは言いがたいですが、今後低価格化が進めば、自転車の中核を締める存在になると予想されます。

特に気になったのがSTROKE(ストーク)という電動3輪自転車。荷物を運べるカゴがフレームの下部にあり、働く自転車として可能性を秘めていると感じました。また、インターテックブースにあるBenno(ベノ)も少しだけ乗らせてもらいましたが、キャンプ道具を満載して重いはずなのに、走り出すとかなり軽快。重さを全く感じないのには驚きました。将来的には、街を走る酒屋さんやピザの配達などもこういった積載力、機動力が主流になる可能性も秘めています。

ロードレースも変わらぬ人気ぶり

新ジャンルのグロベルロードやe-BIKEが人気だからといって、ロードバイクがまったく下火になっているわけではありません。これまでどおり、ロードバイクの有名メーカーは試乗車をたくさん並べ、その前には長蛇の列。ロード人気が低くなったというよりも、自転車を愉しむ選択肢が増えたというのが正しいかもしれません。2020年に発売される最新モデルに乗った方は大満足だったのではないかと思います。

また国内最強の自転車選手のひとり、新城幸也選手のファンはかなり多く見かけました。プロ選手とこれだけ近くで触れ合える場所は、なかなかないのが実情です。

ほかにも、SUBARUブースでは、国内最高峰レースのひとつであるジャパンカップのコース映像を見ながらライド体験ができたり、サポートカーとしてよく見るレヴォーグが自転車を積んだ状態で展示してあり、「ロードレース」を近くで感じることができて感動した人は多かったことでしょう。

次回は自転車本体以外のパーツやアクセサリーについてレポートします。

  • 取材協力/サイクルモードインターナショナル
  • ナビゲーター/山下晃和さん

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