国内最大の自転車展示会、サイクルモードインターナショナル2019。国内外の自転車やパーツ、ヘルメットなどのアクセサリーが一度に手に取って見られるとあって、今年も2万人を超えるファンが集まりました。モデルであり、海外を自転車で旅する自転車冒険家でもある、山下晃和さんをナビゲーターに、今回は自転車以外のパーツやアクセサリーなどを紹介します(全2回)。
「サイクルモードインターナショナル2019」イベントリポート vol.2
「旅」に関係する「食」のブースも
前回は、オフロード向けのグラベルロードの増加、また働く自転車としてe-BIKEの未来など、最新の「自転車」についてレポートしました。今回はこれら「自転車」本体以外に注目したいものをお伝えしていきます。
自転車旅をテーマにしたBIKE TRIP PARTYブースでは、野外でも気軽に楽しめるコーヒー、季刊誌Cycleの杉谷編集長による食の自転車トリップなど自転車で外に出かけたくなるトークイベントが行われました。ほかにも国内初開催を果たしたグラインデューロというグラベルとロードを走るレースで展示されていた車体やスイスのメーカーBRUNOのツーリングやピクニックに最適な小径車などを見ながら、コーヒーや食事が堪能でき、まるでアウトドアのイベントのような雰囲気を楽しめました。
コーヒーも販売ではなく、ハッシュタグを付ければ無料というサービス。当日はインドネシアの豆で淹れていただきましたが、本当に美味しかったです。
どこかに旅したくなる。自転車を応援する地方自治体ブース
自転車ツーリング先として、各都道府県のPRブースも年々賑わっていて、ブースの数もスペースも増えていました。今年はサイクルツーリズムを推進している県同士の初のシンポジウムも開かれ、自転車のインフラが整っていくことが想像できます。
各ブースでは積極的にサイクリングマップやご当地物の特産物などの冊子が配られていていました。県によっては映像で見せたり、ゲストによるトークショーなどもあり、次の旅先を選ぶワクワクがありました。
ケミカルやシューズなどの最新アクセサリー
蛍光ピンクやイエローで目立っていたMUC-OFF(マックオフ)というUKのケミカルブランドが大きなブースで出展されていました。自転車専用のクリーナー、チェーンオイルなどのディスプレイがエナジードリンクのようなルックスで非常に洗練されていて良かったです。
今後、グラベルロード、MTBなどの土を走る遊びが増えていくのであれば、こういった清掃、メンテナンスといった商材も需要がありそうです。
自転車用ヘルメットでは、KABUTOが出しているVITTというシールド付きのヘルメットも面白かったです。従来のヘルメットとサングラスでなく、シールドがスタンダードになれば、サングラスを置き忘れること、視界の拡大だけではありません。今後E-BIKEも含めてスピードが出せる自転車やロードバイクでレースに出る際も最適だったりと、普段メガネを愛用している人にも嬉しいと思います。
自転車用のシューズで面白かったのは、LAKEのクラシカルなトレッキングシューズのビンディングシューズも面白いアイテムでした。ちゃんとSPD用(注:ペダルとシューズを固定するシステム)のアウトソールにも関わらずトレッキングなどに良さそうなブロックソールを両立していて、見た目も本格的な格好良さがあったので、思わず手に取ってしまいました。
自転車は時代とともに変化をしてきていて、車種も遊び方も多角化している傾向にあります。2020年の東京オリンピックをきっかけに、スポーツとして拡大する可能性を秘めていますし、コミュニケーションツールやレジャーなどでも活躍する非常に優秀な乗り物であることが再認識できました。2020年の3月に行われる サイクルモードライド大阪が非常に楽しみです。
- 取材協力/サイクルモードインターナショナル
- ナビゲーター/山下晃和さん