SUBARU CYCLE FAN CLUB

ロードバイク女子が学ぶ 外出先で困らないためのメンテナンス講座 その2

スポーツバイクを安心して愉しく走らせるためには、外出先でのトラブルに対応できる知識が必要ですよね。今回は予防も含めたメンテナンスの情報をご紹介していきます(全3回)。

パンク修理やクルマの積載に必要なホイールの着脱方法を学ぶ

加藤:外出先のトラブルで最も多いのはパンクですが、今回はパンク修理にも必要なホイールの着脱方法をご説明します。パンク修理の手順は大まかに・・・

1.ホイールを外す
2.パンク修理をする
3.ホイールを取り付ける

以上の3ステップから成り立っています。でも1と3のホイールの着脱が初心者にはなかなか難しいんですよね。

丸山:それ、分かります! 一度電車で輪行(※)したのですが、ホイールの着脱がうまくできなくて駅に行ってから「ホイール着脱」の動画を観ていました(苦笑)。 ※輪行とは、自転車を分解し専用の袋に入れて、電車やクルマで移動すること。

加藤:自分でホイールの着脱ができるようになると、パンク修理や輪行はもちろん、自転車の掃除やパーツの交換などもできるようになります。はじめは難しいですが、やり方を練習してコツをつかめば簡単にできますよ!

前後ホイールの外し方

加藤:ここからはホイールの外し方を紹介していきますが、フレームをひっくり返さない方法をレクチャーします。この方法を知っておくと、電車で輪行する際やクルマに自転車を積む際にスムーズにできるようになりますよ。その手順は次のようになります。※今回はホイールを挟んでスピードをコントロールする「リムブレーキタイプ」を例に紹介します。

1.ブレーキを解放する
2.ギアを小さい方に入れる
3.前輪のクイックリリースを緩める
4.後輪のクイックリリースを緩める
5.後輪側のフレームを引き上げて後輪を外す
6.前輪側のフレームを引き上げて前輪を外す

加藤:まずはレバーのところにあるピンを押してブレーキを解放します。

加藤:スポーツバイクはホイールの外側をブレーキシューで挟むことでブレーキをかけます。ただホイールとブレーキシューのすき間が小さいので、ブレーキを解放しないと、ホイールを車体から外すことができません。

加藤:次に後ろのギアを小さい方(ペダルを踏んだ時に重たい方)にシフトチェンジしておきましょう。

加藤:ギアを小さい方にしておくのは、チェーンの張りが緩くなり外しやすいからです。さらに右側にチェーンをしておくと後でホイールが装着しやすくなります。

加藤:次に前輪のクイックリリースを緩めて、ホイールが外れる状態にしておきます。

加藤:リア側のクイックリリースを緩めます。

加藤:右手でサドル付近を持ち、フレームを引き上げます。左手でリアホイールを下におさえると、車軸からホイールが外れます。

加藤:フレームを引き上げた際にチェーンが引っかって外れにくい場合は、リアディレイラーを後ろに持ち上げましょう。チェーンがゆるみホイールが外しやすくなります。

加藤:外した後輪は邪魔にならないところに立てかけて、次は前輪を外します。

加藤:あらかじめクイックリリースを緩めてあるので、そのまま前輪側のフレームを持ち上げるとホイールが外れます。

丸山:この方法だとすごく輪行が楽にできそうですね!

加藤:そうですね。手に持っているフレームを地面に置かずに輪行用の袋に入れたり、クルマに積んだりできるので、地面が汚れているところでもフレームを汚しません。

ホイール装着のポイント

加藤:ホイールの取り付け方法は外した逆を行えばできますが、いくつかポイントがあるのでそれを紹介しましょう。まず手順としては次のようになります。

7.前輪をフレームに取り付ける(まだクイックリリースは締めない)
8.後輪をフレームに取り付ける
9.後輪、前輪の順番でクイックリリースを締める
10.解放していたブレーキを閉じる
11.後輪を回してきちんとはまっているかを確認する

加藤:特に後輪を取り付けるところは初心者の難関ポイントなので、重点的に紹介していきます。

丸山:すごくありがたいです! そこができなくて苦労したので…。

加藤:後輪取り付けの際に注意するポイントはチェーンが通る位置です。ついギアの上から押し込みたくなるのですが、気をつけましょう。

加藤:正しくは「チェーンの輪の中にギアを入れる」ことです。ここさえおさえておけば、それほど難しいことはないでしょう。

加藤:ギアを「チェーンの輪の中」に入れることができたら、あとはホイール軸が収まるくぼみ(矢印部分)に合わせて、フレームを押し込んでいきます。

丸山:まだちょっと不安なところもありますが、なんとかマスターできそうです。

加藤:何回かホイール着脱の練習をしてみるといいでしょう。そのうちにスムーズにできるようになるはずです。

丸山:頑張ってみます!

  • 加藤 司馬(かとう かずま)さん/神奈川県藤沢市のバイクショップ「BFY」店長。「自転車技士」「自転車安全整備士」「公認スポーツ指導者 自転車コーチ」の資格を持つ、自転車のスペシャリスト。
  • 丸山果恋さん/コミュニティラジオ局「渋谷のラジオ」で「渋谷自転車部」のパーソナリティーをつとめる初心者ロードバイク女子。
  • 協力:バイクショップ「BFY」

会員登録のご案内

スバルとクルマが好きな方なら誰でも会員登録できます。

  • 会員登録は無料
  • 車をお持ちでない方大歓迎
  • 他メーカーの自動車オーナーの方でも登録OK
SUBARU IDのご紹介 IDひとつで、もっと広がるスバルライフ!
#スバコミサイト内検索
マイスバル