SUBARU CYCLE FAN CLUB

すぐに上達! クロスバイクを愉しむための基本の乗り方 その3 コーナリングと上りの走り方

だれでも簡単に楽しめる自転車ですが、クロスバイクやロードバイクなどのスポーツバイクは通常の自転車とは違い、準備やテクニックが大切です。今回は「これからスポーツバイクを始めたい!」「最近スポーツバイクに乗り始めた!」という方向けにプロコーチの管 洋介さんからポイントを指導していただきます。普段はロードバイクを愉しむMIZUさんと一緒に学んでいきましょう!(全3回 取材日2月中旬)。最終回はコーナリングと上りの走り方です。

コーナリングも基本姿勢が大切

管さん:スポーツバイクでコーナーを走る。爽快感を味わえる瞬間でもありますが「うまく曲がれるだろうか」「きちんとスピードコントロールできるだろうか」など、自転車の扱いに慣れていない人にとっては、緊張してしまう瞬間です。変に緊張してしまうと、身体がこわばり自転車をコントロールする余裕もなくなります。

管さん:これまで2回に渡り紹介してきたように、コーナリング時にも「基本姿勢」が大切です。「背筋を伸ばす」「ヒジを軽く曲げて腕をサスペンション代わりにする」この2つに注意しましょう。さらに今回はそれに加えて、右に曲がる場合は右足を、左に曲がる場合は左足を上げておきます。この理由ですが、たとえば右に曲がる場合、右足を下げたままコーナーを曲がると地面にペダルがぶつかってしまう恐れがあるからです。まずこのポイントをおさえましょう。

管さん:基本の姿勢をとったら、コーナーの手前でブレーキをかけてスピードを十分に落とします。ヒジを曲げた低い姿勢であれば、重心が低く安定していますし、さらにスピードも落ちているので、あまり怖さを感じないはずです。その姿勢を保ったまま、視線をコーナーの出口に向けて曲がっていきましょう。自然に視線の方向に曲がっていけるはずです。

管さん:コーナリングの大切なポイントは「視線をコーナーの出口に向けること」です。視線を下や前方(進行方向)を向けてしまうと、自転車はその方向に進んでしまいます。これらに気をつけても、上手く曲がれない場合は、前回紹介した「フレームをひざで挟む」を試してみてください。上体が安定して自転車と身体が一体化するのでコントロールしやすくなるはずです。

スルスル走れる上りの走行テクニック

管さん:最後に紹介するのが上りの基本テクニックです。スポーツバイクは車体が軽く、ママチャリに比べて上りは楽に走れる乗り物ですが、基本を抑えておけばさらにスムーズに走ることができます。

管さん:最初のポイントは「ギアチェンジ」です。はじめのうちは「坂道に入る直前に」ギアを軽い方に変えておくといいでしょう。

管さん:自転車によってギアを変更するパーツ「シフター」の形状は違いますが、基本的にハンドルを握ったまま手元で操作できるようになっています。

管さん:ギアチェンジのタイミングですが、ペダルが重くなる上り坂に差し掛かる直前(❶)に軽いギアにしておくと、慌ててギアを変えることもなくスムーズに走ることができます。また坂を上り切った場所(❷)で、再び重めのギアに戻しておくと、極端にペダルが軽くなることなくまたスムーズに走ることができます。

急な坂は「ダンシング」でクリアする

管さん:このようにギアを軽くしても上れない急な坂もあります。その時にはダンシングを使うと楽に走ることができます。走っている時の姿が「踊っているように見える」ことから名づけられたものですが、いわゆる「立ち漕ぎ」のことです。これも上手に走るテクニックを知らないと、ただ単に疲れるだけになってしまいます。

管さん:ここまで何度も出てきましたが、また「基本姿勢」がポイントになります。ヒジを曲げる、背筋を伸ばすところは同じ。「サドルからお尻を浮かす」「ペダルを踏み込んだ時に胸をハンドルに近づける」、この2つがダンシングの際のポイントになります。

管さん:この場合も腕を突っ張ってしまうと、バランスを崩しやすくなります。左右の足の踏み込みに合わせてリズミカルにハンドルに胸を近づけるイメージです。ダンシングに関しては、リズムよく踏み込んで行くのが難しいので、何度も繰り返してマスターしていきましょう。

さて、ここまで3回にわたり基本的な自転車の乗り方を紹介してきました。ここまで読んでもうお分かりだと思いますが、ヒジを軽く曲げた基本の姿勢がとにかく大切になります。ただしこの姿勢をとり続けるためには、ある程度の筋力が必要です。自転車に乗っていけば少しずつ筋力もつくはずです。筋力がつけば、さらに長時間愉しく乗れるようになっていきます。

乗車のテクニックと筋力を磨いて、これからも自転車ライフを楽しんでいきましょう!

  • 指導:管洋介さん(右)/国内の有望な若手選手の育成、安全啓蒙を指南するAVENTURA CYCLINGの代表。プロカメラマンでもあり、自転車雑誌の製作に長く関わる。また一般向けにライディングのアドバイスも行っていて、初心者向けのライディングレッスンなどを多く手がける。
  • 協力:MIZUさん(左)/ロードバイク、トライアスロンを愉しむスポーツ女子。トライアスロンのアイアンマンレースに挑戦するインスタグラマー。
  • 協力:サイクルベースあさひ、サイクルショップよしだ・吉田ルーム

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