こぼれ話SUBARUトリビア

SUBARUトリビア

SUBARUの最新技術やサービスに関するトリビアを、
定期的に連載していきます。

Vol.174 北の大地を走り抜けた特急「北斗」

以前トリビアVol.78「SUBARU製の列車があった!」で触れたとおりSUBARUは過去、富士重工業時代に宇都宮製作所で鉄道車両も製造していました。今回は北の大地を駆け抜けたキハ281系の特急「北斗」についてご紹介します。

キハ281系の特急「北斗」は、「スーパー北斗」として1994年3月1日に運行を開始。札幌駅〜函館駅間の片道約320kmを最速2時間59分で繋ぐ特急列車として活躍しました。

キハ281系を語る上で欠かせないのが、 JR北海道で初めて導入された「振り子式車両」であることです。振り子式車両とは、カーブを通過する際に発生する遠心力による車両の傾きを制御する機能が搭載された車両のこと。特急のように高速で走る車両が、速度を保ったままカーブを通過しようとすると遠心力が増加し、車両が外側に向かって大きく傾いてしまいます。しかしカーブで車両を内側に傾けることで遠心力を吸収する「振り子装置」のおかげで速いスピードでも安定して走ることができ、道内を走る気動車としては初めての最高速度130km/hの運転を行いました。

2022年10月、キハ281系は28年の歴史に幕を下ろしましたが、同じくSUBARU製の振り子式車両であるキハ283系が2023年の3月18日から運行を開始しています。北海道に行かれる際はぜひSUBARUと縁のある列車に乗ってみてはいかがでしょうか。

2022年10月の引退前にキハ281系の最後の勇姿を収めた一枚

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