3月18日、長野県にある阿智村 富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはらにて「日本一の星の村から見上げる SUBARU 冬の星空ツアー at 阿智村」が開催されました。
このイベントは“SUBARU アクティブライフプログラム”の一環としてスタービレッジ阿智とSUBARUによるタイアップにより、日本一の星空とプロジェクションマッピング等の光の演出によるショーのコラボレーション「WinterNight Tour with SUBARU」のほか、SUBARUの人気モデルに同乗し、夜間走行で便利な最新機能を体感できる「SUBARU NIGHT DRIVE」などの数々のコンテンツが実施されました。
日本一の星の村とは?
今回イベントが開催された長野県阿智村は、2006年に環境省から「夜空の明るさが星の観測に適している場所」という認定を受けた場所。現在では星空観測ツアーも多く組まれ、全国からその美しい星空を見るために観光客が押し寄せる人気スポットとなっています。
2012年に開始された「日本一の星空ナイトツアー」は開始初日の一般参加者がわずか3名からスタートし、2015年にはなんと6万人も訪れるようになったそうです。
今回のイベントでは1,300人を上回るみなさまにご来場いただきました。
SUBARUと星は切っても切れない関係
写真左上に輝くのがプレアデス星団
#スバコミメンバーのみなさんもご存知のように、“SUBARU”はプレアデス星団の日本名「昴」に由来します。日本では古くから六連星(むつらぼし)とも言われています。富士重工業は、旧・中島飛行機系5社が統合する形で誕生し、この5社を「統(す)べる」=「統合する」との意志が込められたということは、SUBARUファンであれば知っている人も多いと思います。このように、SUBARUはその名前が星団に由来することからも、星とは関わり合いが深く、これまで発売された富士重工業製の製品には、星の名前が付けられたものが多く存在しました。
気になるイベントの内容は?
会場では、日本一の星空を観賞するために“WinterNight Tour with SUBARU”と題し、会場内の照明を全て消灯。満天の星空を見ながらガイドによる解説を交え、まるで宇宙空間にいるような体験に、参加者のみなさんは驚きの声をあげていました。このプログラムは3回にわたり行われ、他のコンテンツに参加していても、いずれかの時間帯で体験できるような嬉しい配慮もされていました。
また、星空鑑賞のほかにはプロジェクションマッピングも実施され、宇宙空間をイメージしたデジタルの世界と星空のコラボレーションは、とても幻想的な世界を映し出していました。プロジェクションマッピングでは、コンテナに投影された夜空に触れると花火が上がる仕掛けもあり、大人も子供も楽しめるコンテンツとなっていました。
また、会場内には天体望遠鏡メーカー「Vixen(ビクセン)」のご協力のもと、多くの天体望遠鏡を設置。Vixenの「星のソムリエ」と呼ばれるの方からの星空解説も行われ、肉眼だけでなく望遠鏡を使い間近で星を観察するコンテンツも人気となっていました。
会場内では最新のSUBARU人気モデルが展示されたほか、特設テント内にはSUBARUのデザイン画の展示、SUBARU360のフォトセッションブースが設置されていました。このブースは一見黒い背景となっているブースでストロボを使い撮影すると、六連星をはじめとした星空が現れるという演出がされていました。また、人気のSUBARUグッズの販売なども行われ、日本一の星空とSUBARUのコラボらしいイベントとなりました。
夜だから体験できる!? SUBARU NIGHT DRIVE
通常、イベント会場やディーラーでの試乗はほとんどが日中におこなわれますが、このイベントでは夜間だからこそ体験できるSUBARUのライトシステムをはじめとした同乗体験試乗を開催。フォレスターのアダプティブドライビングビームなど、プロドライバーの解説付きでわかりやすく、夜間時の快適で安全性の高い運転性能を体験することができました。
ナレーションを担当した東郷すばるさんは本気のスバリストだった!?
イベントでナレーションを担当した、声優でアロマセラピストの東郷すばるさん は、なんと大学時代に初代IMPREZA WRX typeR STI versionⅣを所有していたそうです!SUBARUが大好きで、ご自身の名前にも“すばる”を使うほどのスバリスト!お仕事でお会いする方でも、SUBARUオーナーとは会話が弾むそうです。美しいナレーションで会場を包み込む、すばるさんの声にすっかり虜になった人も多いはず。
それでは、ここで東郷すばるさんがナレーションをされた内容の一部をご紹介します。
プレアデス星団「すばる」が、とてもきれいに見えるのは、
地球に最も近い星の集まりの1つだからと言われています。
最新の研究として、数年前、カリフォルニアの専門家により、
星団までの距離が443光年であることが新たに特定されています。
もうひとつには、これらの星は生まれてからまだ6千万年から1億年くらいしか経っていない、天体としてはまだまだ若い星たちだからです。
そんな若くてフレッシュな星が140以上もあつまっているのです。
すばるの特長のひとつに、星々を取り囲むように、淡いモヤがかかっています。
これは塵やガスが、星々の輝きをうけて光っているんです。
星々が誕生したばかりで、活発な様子がモヤとなって見えるのですね。
それはまるで天女の羽衣に包まれたような美しさともいわれています。
世界で親しまれるすばる。さて、そんな“すばる”「プレアデス星団」は、様々な神話や伝説があるそうです。
ギリシャ神話では、夜空にあがった7人の姉妹たちであるとされています。
英語でセブン・シスターズとよばれ、この姉妹は、天をささえる巨人アトラスの美しき娘達であるとされています。
なぜ姉妹たちは星になったのか。
ある日のこと、姉妹たちはそろって森の中で遊んでいました、
そこへ通りがかったのが狩人のオリオン。 実はオリオンは、たいへんな女性好き。
彼女たちをひと目で気にいったオリオンは強引に誘おうとするのですが、
乱暴者のオリオンを嫌っていた姉妹たちは一目散に逃げ出します。
それをしつこく追いかけ回すオリオン。7人姉妹はやがて鳩になり、天へと逃げ、星になった。
というお話があります。
オリオン座のいわれには諸説ありますが、
この娘達を追って、オリオン座になったという説もあるそうです。
だから、今も“すばる”をオリオン座は追い続けている…という訳です。
さて“すばる”の美しさを1000年前に詠んだ
清少納言の枕草子の一節をご紹介しましょう。
「星はすばる 彦星、夕星(ゆうづつ)、夜這い星 少しをかし 尾だになからましかば まいて」
私なりの解釈をしてみました。
彦星や、宵の明星「金星」のイケメンたちも素敵、
恋多き流れ星たちも悪くはないけれど、
やはり、星といったらすばる。
碧く美しい、すばるがなんといっても一番イケメン素敵。
と、いう感じでしょうか。
スバルは昔も今も天上に蒼く輝く、若い星々の集まり。
もしかしたら、あの蒼さこそ、「スバルブルー」の本当の由来なのかもしれませんね。
いかがでしたか?
夜空をみあげた時、また6つの星のエンブレムを街中でみかけたら、
スバルの物語、思い出してみてください。
出演の合間にナイトドライブも体験していただきましたが、最新のスバル車にも興味津々。アイサイトや最新のヘッドライトを体験し「現代の技術ってすごいですね!アイサイトがついているクルマが欲しくなりました!」という言葉に驚かされました。これからは、アロマセラピストの知識を活かした「ハーバルアストロロジー」について勉強していくとのこと。アロマやハーブと占星術のコラボって興味深いですね。
ファミリー・カップルで星空を満喫
ご家族で参加した方も笑顔でいっぱいです
大人二人、子供一人で参加したファミリー
XVに乗るAさんは、お子さんに星を見せたくて今回のイベントに参加したそうです。レーザーポインターを使った解説はとても分かりやすく、満天の星空を家族で鑑賞することができ大満足の様子でした。今後は、バーベキュー講座などのアウトドアスクールのようなイベントにも期待しているそうです。
お二人で参加したカップル
BRZで参加したお二人は、BRZファンクラブ「CLUBRZ」のWEBサイトを見て会場にいらしたとのこと。到着したときは、あまりの明るさに星空が見えるのか心配したそうですが、実際にイベントが開始されると場内のすべての明かりが消灯され、驚くほどきれいな星空を観賞できたことに大満足となったそうです。今後はお花見や果実狩りといった体験型のイベントの開催を希望していました。
イベントで観察・撮影した星空
会場の明かりを全て消すことで満天の星空を見ることができました。
子犬座のプロキオンやふたご座のカストルとポルックス、しし座のレグルスら一等星が輝いて見えます。
日常を離れ、都会では決して観ることのできない満天の星のもとで過ごした一夜。参加した皆さんの笑顔にまた来年も開催を願う素敵なイベントでした。
(Text by 井元 貴幸 Photo by #スバコミ事務局・井元 貴幸)