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#スバコミライター井元の潜入レポート!2018年 モータースポーツ参戦車両 シェイクダウンテスト走行

♯スバコミメンバーの皆さん、こんにちは!♯スバコミライターの井元です。
SUBARUとSTIは2018年2月9日に「モータースポーツ参戦計画の概要」を発表しましたね。
(詳しくはこちらをご覧ください。>> https://www.sti.jp/news/detail/180209) そんな中、2月22日に富士スピードウェイにて行われた、2018年ニュルブルクリンク24時間レース参戦車両のWRX STIおよび2018年SUPER GT BRZ GT300のシェイクダウンテスト走行へ潜入取材に行ってきました!

王座奪還へ向けてのニューマシン登場

ニュルブルクリンク24時間レースは昨年、ゴール目前の残り3時間の時点でマシンが炎上。3連覇を目前にリタイアとなってしまいました。しかし、昨年のマシンは完成度が高く、ポテンシャルも高かったことから今年のマシンは昨年からの変更は最小限にとどめられたそうです。
今季のニュルブルクリンク24時間耐久レースのチーム監督はSTIの辰己英治氏が務め、チーム運営はSTIエンジニアと全国のSUBARU特約店から選抜されたメカニックが行います。ドライバーは昨年に引き続き、カルロ・ヴァンダム選手(オランダ)、ティム・シュリック選手(ドイツ)、山内英輝選手(日本)。そして新たにSUPER GTドライバーの井口卓人選手を加えた4人体制となります。
今回のシェイクダウンセレモニーには、単純に参戦マシンの走行テストだけではなく、チームやドライバー、チームメカニックのメディア公開の意味もあります。

主な変更点はエンジン関連ではエキゾーストレイアウトの見直しが行われ、性能が向上。ブレーキ関連ではマスターバック*1を廃止し、レースブレーキと呼ばれる、いわゆる左足ブレーキを扱いやすくする変更がされました。また、フロントブレーキ径拡大により制動性能が向上しました。
*1マスターバック
ブレーキブースター、倍力装置とも呼ばれる自動車のブレーキ部品。運転手のブレーキ操作力を低減する為の補助を行うシステムで主に市販車に装着されています。

最も大きく変更したのは部分は空力面での性能向上。フロントバンパー形状やフェンダー形状を最適化。リヤウイングステーもカーボンからアルミ製へと変更し、重量をそのままにステーの剛性をアップしているそうです。 *2レースブレーキ
コーナリング時に繊細なブレーキコントロールをするため左足を利用しマスターバックなどを介さずダイレクトにコントロールするテクニック。

■ニュルブルクリンク24時間耐久レース

ニュルブルクリンク24時間レースは、ドイツ北西部のニュルブルクリンクサーキットで毎年開催される耐久レースのこと。同レースに参加するのは、我らがSUBARU/STIチームのようなメーカーワークスチームからアマチュアチームまで、200台以上のマシンがエントリーし、24時間でどれだけの距離を走れるかを競うレースです。
舞台は、一周25.378km(約5kmのグランプリコースとオールドコースと呼ばれる一周約20km、高低差約300mの北コースを複合)のロングコースで行われます。ニュルブルクリンクはこのコースの構成から“世界一過酷なサーキット”と言われ、また、世界中の自動車メーカー・スポーツカーメーカーの新車開発にも使われる事から“スポーツカー開発の聖地”と言われる事もあります。
オールドコースはコース幅が狭く、荒れた路面やブラインドコーナーが連続する山岳コース。このコースを24時間走破することは、マシンの耐久性やハンドリング性能が重要となります。2008年から11年連続の参戦となる第46回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(5月10日~13日)に、SUBARU WRX STIで参戦し、SP3Tクラスで5度目のクラス優勝を目指します。

エンジニアの方に突撃取材!~熱い想いを語っていただきました~

今シーズンのマシンでは最高速を上げるために、Cd値の低減を図りました。ウイングは本体の形状はそのままに、補剛材の形状を変更しウイングステーの剛性をアップし軽量化や力を受けたときのモーメント向上を実現しました。

フロントバンパーは、トレッドの拡大で横方向へ広がりましたが、コーナー部分の形状やフロントフェンダーの絞り込みなどを工夫し、面積は増えていますがトレッドの拡大をうまく利用して空力をあげています。

今回、空力で特にこだわったのはリヤのフェンダー形状。
あらゆる方向から絞り込んだ形状へと変更し、車体後部に滞留する風を作らないようにしました。
昨年のフェンダー形状では、車体から空気をはがすような形状を実現させましたが、今年はさらにその空気が抵抗にならないよう進化させました。

STIのスポーツパーツではリヤサイドアンダースポイラーなどでも同じ考え方を用いてシミュレーションや風洞実験で得られたデータを元に作られています。


今年のマシンではブレーキを370Φから380Φへと大径化しています。これによりブレーキパッドの当たる面積が増え、制動力が上がっています。また、熱容量が増えたことで耐久性も向上しました。

さらに、昨年までのマシンではブレーキのマスターバックが装着されていましたが、今年はマスターバックを外すことでレーシングブレーキと呼ばれる左足ブレーキをドライバーが使えるようにしました。これによりコーナリング時の繊細なブレーキコントロールも可能となりました。
足回りのセッティングに関しては2017年モデルから大きく変更していません。昨年のモデルでも十分な戦闘力を備えていましたので、基本的なセッティングはそのままにしています。

昨年の悔しい思いがありますので、今年は絶対に勝ちたいという気持ちで挑みます。応援よろしくお願いいたします。 ※Cd値:空気抵抗係数。数値が低いほど空気抵抗が少なく最高速度を出すのに有利とされている。

シェイクダウンテスト走行に潜入!

シェイクダウンテストは、まずSUPER GT BRZ GT300から行われました。気温も低く、小雪が舞う富士スピードウェイを走行しました。

しかし、パドックでは雪が積もり始めるほどのコンディションに。路面状況も悪くなってきたところでBRZのテストは大事をとって終了となりました。

続くNBR24hレース参戦車両のWRX STIは、現地での気温や路面コンディションを考慮する過酷な条件もテストとなり、シンメトリカルAWDの本領を発揮しました。

順調に周回を重ねるWRX STIは、途中ドライバー交代をし、井口、山内両選手ともにステアリングを握りました。

進化したSUPER GT BRZ GT300

空力面では前後フェンダー、カナード、ドアミラーを新設計としたほか、エンジンについても燃焼室形状の見直しや冷却性能の改善などが施されました。また、昨年はブレーキトラブルに見舞われるレースもあり、今シーズンのマシンではブレンボ製へとメーカーが変更され、熱容量なども改善されました。

■SUPER GTシリーズ

日本国内最高峰のモータースポーツカテゴリーであるSUPER GTのGT300クラスに、今年もSUBARU BRZ GT300で参戦します。
チーム総監督はSTIの渋谷真プロジェクトゼネラルマネージャーが務め、チーム運営は「R&D SPORT」が担当。

SUPER GTは国内最大級の自動車レースで、ファンも多い人気のレースです。会場は全国のサーキットで開催されます。今シーズンのスケジュールはこちら。

開幕戦 04月07日・08日 岡山国際サーキット
第2戦 05月03日・04日 富士スピードウェイ
第3戦 05月19日・20日 鈴鹿サーキット
第4戦 06月30日・07月01日 タイ チャン・インターナショナル・サーキット
第5戦 08月04日・05日 富士スピードウェイ
第6戦 09月15日・16日 スポーツランドSUGO
第7戦 10月13日・14日 オートポリスサーキット
最終戦 11月10日・11日 ツインリンクもてぎ

SUPER GTの大きな特徴は、マシンの最高出力をもとに「GT500クラス」と「GT300クラス」に分けられた2クラス制。この2つのクラスのマシンが同時に同じコースを走ります。SUBARU BRZはGT300クラスでエントリーしています。この混走するレースは、GT500のマシンは周回遅れとなるGT300のマシンを上手く利用してライバルを引き離すような戦略のもと走らせます。そしてGT300はGT500のマシンをパスさせながらバトルをしていくシーンが見られるあたりがレースの特徴であり、大きな見どころとなっています。
SUBARUはSUPER GTの前身である全日本GT選手権に98年からクスコスバルインプレッサが参戦して以来、GT300クラスにエントリー。2009年からはR&D SPORTからレガシィ B4が参戦。2012年にはマシンをBRZへスイッチするとともに、マシンの開発をSTIが担当し、チーム運営をR&D SPORTが行う現在の体制へと変わりました。

今シーズン戦うドライバーと監督を紹介

SUPER GTのチーム総監督はSTIの渋谷 真氏、ドライバーは昨年と同じく井口卓人選手、山内 英輝選手がステアリングを握ります。

そしてニュルブルクリンク24時間耐久レースは、総監督に辰己 英治氏、ドライバーに山内英輝選手、カルロ・バンダム選手、ティム・シュリック選手に加え、井口卓人選手が加わり、今年はSUPER GTと同じく井口/山内の名コンビの走りがニュルでも見られます!

ここで監督・選手のコメントを紹介します。

井口卓人選手のコメント

GTで2年前に鈴鹿で優勝し、ファンの皆さんと分かち合った喜びが忘れられません。そういった意味で2017年はとても悔しいシーズンでした。2018年はファンの皆さんと笑顔になれるような準備をオフシーズンから進めてきました。僕らにとってファンの皆さんの応援はとても力になりますので、感謝の気持ちを忘れず、レース後一緒に笑えるよう頑張っていきます。
ニュルに関しては、とてもチャレンジングな年になると思います。今年からスバルチームの一員として初のAWDでのレース。2018年は王者奪還のために僕を呼んでいただいたと思っていますので、ファンの皆さんの期待に応えるためにも頑張ります。
応援よろしくお願いします!

山内英輝選手のコメント

GT、ニュルとともに、昨年は悔しいシーズンとなりましたが、2018年はニュルは王座奪還、GTはシリーズチャンピオンを獲るという想いでこのオフを過ごしてきました。しっかり準備をしてファンの皆さんの期待に応えられるよう頑張っていきます。2018年シーズンも応援よろしくお願いいたします。

渋谷 真総監督のコメント

昨年はストレートで簡単に抜かれてしまったことが多く、ファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいでした。今年は空力に力を入れ、ストレートも強いマシンに仕上げました。今年こそ岡山から全戦、ファンの方に期待していただきたいと思います。

辰己英治総監督のコメント

レースをやる目的はファンの皆さんに喜んでもらうのが一番の目的です。だからこそ期待を裏切らないように、とにかくしっかり戦って、頑張っている姿を見せなくてはと思っています。とにかく勝って、ファンの皆さんと喜びを分かち合いたい。そうすることで、SUBARUのベース車両やSTIのコンプリートカー、スポーツパーツなどに技術力として返ってきますから。レースカーは特別なものではなく、量産車のいいね!という部分の延長線上に間違いなくあるものです。
レーシングドライバーもスーパーマンではないので、人間が乗りやすいクルマをつくればプロドライバーも一般のドライバーも同じようにレベルが上がります。ですので、まずはレースに勝って、皆さんと喜びを分かち合いたい、そしてその技術力を皆さんのクルマに活かしていきたいという思いで戦っていきます。

2018年も#スバコミ 応援プロジェクトを実施します。

SUBARUモータースポーツ応援プロジェクト2018では、オンラインでも応援メッセージを募集します。ご自身のSNS(Twitter・Facebook等)にて、ハッシュタグ「#スバコミ応援プロ」をつけてメッセージをお寄せください。

昨シーズンは「#スバコミ SUBARU モータースポーツ応援プロジェクト2017」として数多くの応援メッセージが会場の応援フラッグや掲示板にたくさん寄せられました。
チームやドライバーの皆さんもその熱い思いを受け止め、原動力としてレースに挑んでいます。

皆さんの思いは確実にチームに届いていますので、今シーズンもぜひファンの皆さんの熱い応援をお待ちしております!

(Text by井元 貴幸・Photo by STI・井元貴幸・岩本佳美)

SUBARUモータースポーツ応援プロジェクト2017 これまでの軌跡

SUPER GT

全日本ラリー

86 Style with BRZ

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